熱中症の救急搬送が急増、1週間で1万8,347人…消防庁

 熱中症により2019年8月4日までの1週間、全国で1万8,347人が救急搬送されたことが、総務省消防庁の速報値からわかった。前週(7月22日~28日)の5,664人から急増し、前年同時期の1万2,477人(確定値)も上回っている。2019年の累計数(速報値)は3万6,425人にのぼる。

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熱中症による救急搬送状況(週別推移)
  • 熱中症による救急搬送状況(週別推移)
  • 都道府県別熱中症による救急搬送人員(2019年7月29日~8月4日、前年同時期との比較)
  • 都道府県別熱中症による救急搬送人員合計搬送人員(2019年4月29日~8月4日、前年との比較)
  • 救急搬送状況別の速報値
  • 都道府県別熱中症による救急搬送状況(2019年7月29日~8月4日)
  • 都道府県別熱中症による救急搬送状況(2019年4月29日~8月4日)
 熱中症により2019年8月4日までの1週間、全国で1万8,347人が救急搬送されたことが、総務省消防庁の速報値からわかった。前週(7月22日~28日)の5,664人から急増し、前年同時期の1万2,477人(確定値)も上回っている。2019年の累計数(速報値)は3万6,425人にのぼる。

 総務省消防庁が発表した速報値によると、2019年7月29日から8月4日までに熱中症で救急搬送された人は、全国で1万8,347人。このうち、初診時に死亡が確認された人が57人(0.3%)いた。重症は729人(4.0%)、中等症は6,548人(35.7%)、軽症は1万791人(58.8%)。

 年齢区分別では、「高齢者(65歳以上)」54.3%、「成人」35.3%と続いたが、「少年(7歳以上18歳未満)」1,767人(9.6%)、「乳幼児(生後28日以上7歳未満)」143人(0.8%)と、子どもの救急搬送も1割を占めた

 発生場所は、「住居」が41.0%と最多。「道路」17.1%、「公衆(屋外)」10.8%などのほか、幼稚園・保育園・小学校・中学校・高校・大学など「教育機関」も3.7%あった。

 都道府県別では、「東京都」1,857人がもっとも多く、ついで「愛知県」1,342人、「埼玉県」1,307人、「大阪府」1,210人、「千葉県」939人、「神奈川県」926人、「兵庫県」796人、「北海道」747人と続いている。死亡者数は、「北海道」の7人が最多で、ついで「埼玉県」と「茨城県」の5人だった。

 2019年4月29日から8月4日までの熱中症による救急搬送人員は、累計3万6,425人(速報値)。7月29日から8月4日の1週間で急増しており、今後も増えることが予想されるため、注意が必要だ。
《奥山直美》

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