【年頭所感】教育業界のキーマンに聞く2020年…教育改革への想い

 教育業界の未来を、業界のキーマンはどのように見ているのか。教育関連企業の代表や有識者の方々に、2020年の年頭所感をお寄せいただきました。

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【年頭所感】教育業界のキーマンに聞く2020年…教育改革への想い
  • 【年頭所感】教育業界のキーマンに聞く2020年…教育改革への想い
  • アルク教育総合研究所所長・平野琢也氏
  • イーオン代表取締役社長・三宅義和氏
  • エンビジョン代表取締役会長・北居誠也氏
  • シャープ Smart Appliances & Solutions 事業本部 国内スモールアプライアンス事業部 事業部長・奥田哲也氏
  • スマイルゼミ
  • Z会 中高事業本部 指導部 部長・菅亮一氏
  • DMM英会話/Engoo 代表、BIBO Group CEO・上澤貴生氏
 2019年は、来年度の新学習指導要領施行に向けて、英語教育、EdTech分野に注目が集まった1年でした。かつての「教育」の枠組みにとらわれず、隣接領域、さらには遠隔領域とも結び付いた多くの取組みが生まれたことにより、新しい教育の形が具現化しつつあるのではないでしょうか。

 そんな教育業界の未来を、業界のキーマンはどのように見ているのか。教育関連企業の代表や有識者の方々に、2020年の年頭所感をお寄せいただきました(掲載は、所属の組織五十音順)。

株式会社アルク


アルク教育総合研究所所長・平野琢也氏

アルク教育総合研究所 所長・平野琢也氏
 オリンピックイヤーである新年が明けました。世界中から日本に集まる方々と直接コミュニケーションをとる機会が増えるものと思います。
 弊社は昨年創立50周年を迎えました。創立以来掲げている企業理念は「地球人ネットワークを創る」。語学の教材制作、テスト開発、学習アドバイザー資格制度の創設、企業研修の提供、語学教育研究支援など、幅広く語学教育の課題解決に努めてきました。
 50周年を機に、ICTを活用して一層の教育効果向上を目指すEdTech分野を強化します。テクノロジーとコンテンツ、メソッドを融合させ、個々の学習者、教育機関に合った教育サービスを提供して参ります。
 2020年度から小学校では教科としての英語授業が始まります。中学、高校、大学では「読む、聞く、話す、書く」の能力を試す4技能試験の利用が広がるでしょう。仕事で英語を使う日本人の数は加速度的に増えていますが、英語でコミュニケーションをとる相手の約8割は英語の非ネイティブスピーカーだといわれています。外国語を学ぶ人たちの学習環境、能力レベル、外国語を使う目的はますます多様化してきました。このような時代に必要なのは、画一的教育ではなく、個々のニーズに寄り添う教育サービスです。ICTを駆使すればそれを実現できる可能性が高まります。
 日本人として誇りをもって外国語を使い、世界中の人々とつながる人がひとりでも多く育ってほしい。そのためにアルクは新たな一歩を踏み出します。
https://www.alc.co.jp/


株式会社イーオン


代表取締役社長・三宅義和氏

代表取締役社長・三宅義和氏
 新年明けましておめでとうございます。
 2020年の年頭にあたり、新年のごあいさつを申し上げるとともに、皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。
 英会話イーオンは1973年の創業以来、一貫して「日本人の英語力向上」に取り組んでまいりました。2018年からはKDDIグループの一員となり、これまでイーオンが築いてきた「日本人のための英語教育」のノウハウにKDDIグループのもつ知見や技術を融合し、最新かつ高品質な教育機関を目指しております。
 2020年は、いよいよ小学校で英語教育の全面実施が始まります。昨今の日本の英語教育はさまざまな変革を迎えていますが、どのような状況であれ、総合的な英語力を身につけておくことの大切さは変わらないとイーオンでは考えています。英語ができると世界は一気に広がっていきます。英語ができれば、日本語ではアクセスできない最新の情報にもアクセスできる。世界中の人との交流が生まれ、今まで知らなかった文化・価値観に触れることができる。英語学習は「目的」ではなく、人生を豊かにするための「手段」のひとつなのです。日本の未来を担うお子さまたちには、ぜひ「英語は手段」であることを忘れないでいただきたいと思います。
 英語力を身に付けることは、つまり一生モノの武器を手に入れるということです。今後も英会話イーオンは英語教育を通して、世界に通用する人材の育成に取り組んでまいります。
https://www.aeonet.co.jp/


株式会社エンビジョン


代表取締役会長・北居誠也氏

代表取締役会長・北居誠也氏
 新年あけましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 2020年、いよいよ教育改革が始動いたします。「学力」が3要素に定義され、子どもたちが21世紀を主体的に生き抜く力の醸成が目的です。なかでももっとも大きな改革は、グローバル社会で活躍できる基礎を身に付けるべく実施される小学校での英語の教科化・早期化と英語4技能の育成ではないでしょうか。
 当社はオンライン英会話のレアジョブと通信教育のZ会の合弁会社として、昨年設立されました。「英語が当たり前に話せる世代をつくる」というビジョンのもと、幼児から高校生まで幅広く、なおかつ学校・塾・家庭と子どもたちが学習する環境すべてに対し、インターネットを通じて高品質な英会話レッスンを提供しています。
 昨今、学校法人からはALT不足をカバーするサービスへのご相談を多くいただきます。家庭向けでは、小学校就学前後のお子さまが手軽に英会話学習を始めるため、「リップルキッズパーク」のご利用者様が急増しています。また、今春よりZ会通信講座の小6会員全員に向け、オンライン英会話レッスンを提供する予定です。
 社会的な関心が高い分野で、先生・保護者の皆さまに信頼いただき、本年もより一層ご期待に応え、ご満足いただけるよう創意工夫を継続いたします。今後ともお引き立てのほどよろしくお願いいたします。
 2020年が皆さまにとって素晴らしい1年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
http://envizion.co.jp/


シャープ株式会社


Smart Appliances & Solutions 事業本部 国内スモールアプライアンス事業部 事業部長・奥田哲也氏

Smart Appliances & Solutions事業本部 国内スモールアプライアンス事業部 事業部長・奥田哲也氏
 新年あけましておめでとうございます。
 令和最初の正月を迎える本年は新学習指導要領が本格的に実施され、教育環境が大きく変化する年です。新学習指導要領が目指す「生きる力」は、自ら課題を見付け・考え・行動することで、これからのグローバルで予測困難な時代に世界で活躍するために身に付ける事を期待された指針であり、学生の皆さんだけでなく日本全体の成長方向を示す指針でもあると考えます。
 この方針に従い使われる機器は新しい変化に対応しているべきものと考え、弊社電子辞書は、本体を360度回転して使う「縦型学習スタイル」で通学時間などの隙間時間を利用した効率的な学習をサポートする機能を搭載し、紙の辞書の代わりの「調べる」だけでなく、より主体的に学習に取り組むことができる工夫を凝らしております。お蔭さまで「イード・アワード」最優秀賞に8年連続で選ばれ、実際にお使いの皆さまに支持された賞を頂戴し大変嬉しく誇りに思っております。
 シャープ株式会社の電子辞書は、1979年の発売開始以来進化を続け40年を迎え、今では学習に欠かせない存在として皆さまにご愛用いただく商品になりました。「学習」の文字には「ひな鳥が飛び方を繰り返し練習して身に付ける」という意味があるそうです。たゆまぬ努力で知識を身に付けるお役に立つ学習電子辞書として、これからも日々学習を積み重ね、大きな目標に向かって成長を遂げられる学生の皆さまと共に歩んでまいります。
 電子辞書にとって春は学生・保護者の皆さまとの出会いの季節です。皆さまにとって今年が実り多い1年になることをお祈りしております。
 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
https://jp.sharp/edictionary/


株式会社ジャストシステム


スマイルゼミ

ラーニングイノベーション事業部 企画マーケティンググループ シニアエキスパート・寺尾房代氏
 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 2020年は、10年に一度の教育改革が始まる年となります。小学校では4月から新学習指導要領が全面実施となりますが、今回の教育改革は小学校にとどまらず、高校入試や大学入試にまで及んでいます。単に知識を習得するだけではなく、知識を活用して課題を解決する力を身に付けているかが鍵となります。
 小学校では、プログラミング学習が必修となり、5・6年生に英語科が新設されます。スマイルゼミ 小学生コースでは、全面実施に向けて、移行措置が始まった2018年より全学年に英語とプログラミング講座を提供してまいりました。
 そして、今年はすべての力の土台となる基礎学力を定着させるため「全国学力診断テスト」を新設いたします。
 定期的にお子さまの今の学力を診断し、結果に応じた最適な対策を行うことで着実に学力を伸ばしていきます。さらに、しっかりと学力の土台を作ったうえで、これからの子どもたちに必要な自ら考え解決をはかる力を身に付けられるよう「発展クラス」を強化いたします。
 また、学校では1人1台PCの配布が一層加速するようです。タブレット学習の先駆者として、スマイルゼミでは、幼児・小学生・中学生とそれぞれの段階で必要となる基礎学力と思考力を身に付け、お子さまの将来の可能性が広がるよう引き続きサポートさせていただきます。
 2020年が皆さまにとって素晴らしい1年でありますよう心よりお祈り申し上げます。
https://smile-zemi.jp/


株式会社Z会


中高事業本部 指導部 部長・菅亮一氏

中高事業本部 指導部 部長・菅亮一氏
 新年あけましておめでとうございます。
 30年前の1990年1月、共通一次試験に代わり、初の大学入試センター試験が行われ、当時高校3年生だった私は、受験生としてそのときを迎えました。毎年50万人が受け、受験者数が延べ1500万人を越えるセンター試験も、いよいよ今年で最後。来年からは大学入学共通テストへと生まれ変わります。
 大学入試の先には大学での学びがあり、その学びは、社会へとつながっています。社会が変われば、求められる能力も変わるはずです。大学入学共通テストが、「変わりゆく社会に必要な人材の育成に資するテスト」となることを期待しています。
 さて、令和初で、そして最後となる大学入試センター試験は1月18日、19日に実施されます。大学入試だけでなく、さまざまな入試に向かって努力されているすべての皆さまがベストを尽くされますよう、Z会スタッフ一同心より応援しております。Z会は、入試だけでなく、その先にある社会での活躍も見据えた教材やサービスをこれからも提供いたします。2020年も精一杯努力してまいりますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
https://www.zkai.co.jp/


合同会社DMM.com


DMM英会話/Engoo 代表、BIBO Group CEO・上澤貴生氏

DMM英会話/Engoo 代表、BIBO Group CEO・上澤貴生氏
 新年、明けましておめでとうございます。
 2019年は、DMM英会話にとって「EdTech的進化」の1年となりました。数年の歳月をかけて開発した新レッスンシステムをリリースしたことにより、ビデオ通話、教材のシンクロ操作、ホワイトボードなどレッスンに必要な機能をすべてブラウザ一画面で完結できるようになり、これまで以上に効率よくレッスンを受講いただけるようになりました。
また、教育現場では新学習指導要領施行へ向け「英語を話す」ことへの注目度の高まりを感じ、全国の中学校・高校へ学校単位でのオンライン英会話導入が大きく進んだ1年でした。
 いよいよ2020年となり東京オリンピックが開催されます。増加する訪日外国人とのコミュニケーションなど、世の中的にも「英語を話す」機会、必要性が急速に増えてきます。
 DMM英会話では単に英会話レッスンの提供というだけではなく、世界120か国以上の講師とコミュニケーションが取れる、世界と繋がるオンライン英会話として、日本人が「外国人と英語で話す機会」を少しでも多く提供できるよう努めて参ります。
 本年もDMM英会話を、どうぞよろしくお願いいたします。
https://eikaiwa.dmm.com/


株式会社ベネッセコーポレーション


こどもちゃれんじ

グローバルこどもちゃれんじ日本本部 こどもちゃれんじ商品部 副部長・橋本里奈氏
 あけましておめでとうございます。
 私たち<こどもちゃれんじ>は、「できた!」の達成感を親子で感じ、「わかった!」の学びを積み重ねることで、お子さまの世界をどんどん広げ、未来を切り拓く力となる「意欲と自信」を育む講座を目指し、日々の教材制作をしています。
 最近では、共働きのご家庭が多く、保育園に通うお子さまが増え、平日のご家庭で過ごす時間が短くなるなど、親子を取り巻く生活も変化してきました。また、生活時間の変化だけではなく、たとえば2歳児のお子さまにおいて、保育園に通うお子さまとまだ園に通われていないお子さまとでは、おうちのかたがお知りになりたい情報も異なってきています。
 <こどもちゃれんじ>では、それぞれのご家庭に寄り添えるサービスをご提供したいと考えておりますので、2019年度の教材では保育園に通う方向けの情報誌の導入や、お子さま自らが主体的に遊び込める教材設計などに取り組んで参りました。
 <こどもちゃれんじ>に携わる我々にとっての最大の喜びは、お子さまの成長とおうちのかたの笑顔の瞬間に、教材が少しでもお役に立てることです。今年度も引き続き、ご家庭で嬉しい瞬間を生み出せる教材をお届けできるよう努力して参ります。
 本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
https://www2.shimajiro.co.jp/

 年の瀬のご多忙の中、ご寄稿いただきましてありがとうございました。

 2020年10月20日、リセマムは10周年を迎えます。これまで情報発信を続けてこられたのは、読者の皆さま、教育にかかわる多くの皆さま、関係者の皆さまの多大なるご支援あってのものであり、編集部一同、心より感謝申し上げます。

 こらからもスタッフ一同、お子さまのよりよい未来のために、教育の「今」がわかる時代に即した情報を発信していくよう努めてまいります。今後も一層のご愛顧ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
《編集部》

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