慶應大、一部対面授業再開…明治はハイブリッド型授業

 慶應義塾大学は2020年9月4日、長谷山彰塾長が学生へのメッセージを公開した。秋学期は一部の授業をオンキャンパス(対面)で実施する予定であることを公表。明治大学は、秋学期から再開する対面授業の注意点についてまとめている。

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 慶應義塾大学は2020年9月4日、長谷山彰塾長が学生へのメッセージを公開した。秋学期は一部の授業をオンキャンパス(対面)で実施する予定であることを公表。明治大学は、秋学期から再開する対面授業の注意点についてまとめている。

 慶應義塾大学は、春学期の授業は新型コロナウイルス感染症が拡大する状況を踏まえて、原則オンラインによって実施した。新型コロナウイルス感染症については、依然として先行き不透明な状況が続いているが、秋学期は、オンライン授業を継続しながらも、一部の授業をオンキャンパス(対面)で実施する予定。オンキャンパス(対面)授業の実施にあたっては、新型コロナウイルス感染防止のために必要な対策を講じる。

 また、すでに一部始まっているキャンパスへの立ち入り、施設の利用再開についても、安全対策を徹底したうえで、段階的に進めていくという。長谷山塾長は「慶應義塾の塾生は、単に学生であるにとどまらず、慶應義塾社中の一員です。一緒に力を合わせてこの危機を乗り越え、慶應義塾の独立自尊の精神と自由で大らかな学問の伝統を守っていきましょう」とメッセージを送る。2020年の秋学期の授業開始は、一部の学部・研究科をのぞき10月1日から。

 明治大学は9月21日から秋学期の授業を開始する。秋学期は、オンライン授業を中心としつつも、少しでも多くの対面授業を取り入れたハイブリッド型授業運営を目指す。しかしアメリカの大学で、対面授業開始後に学内で感染クラスターが発生し、オンライン授業に逆戻した例もあることから、対面授業に参加する際の注意事項をまとめた。

 感染の予防と健康管理については、厚生労働省の「新しい生活様式」の実践例を参考に、これまで以上に感染予防に努めること。手洗い、うがいを徹底し、人の集まる場所(教室、キャンパスを含む)では常にマスクの着用をする。風邪の症状(発熱、咳、倦怠感、嗅覚・味覚異常など)が見られるときは、自宅で休養をとり大学構内には入構しない。会食(飲酒を伴う会食、集会、カラオケほか)は感染が落ち着くまで自粛する。そのほか、検温を習慣化し、体温が普段より高め(概ね37.5度以上)の場合、体調に不安がある場合は自宅に待機する。

 入構時には、カードリーダーによる入構管理を行うので、学生証・教職員証を必ず持参する。各キャンパスに設置されている非接触型体温計で必ず検温と、各施設などの入口に設置されている消毒液で手指を消毒し、場所を移動ごとに石けんなどによる手洗いを励行するなど、健康管理やキャンパスへの入構時についてまとめている。

 また教員に対し、対面授業を望まない履修学生に、同調圧力を感じさせないよう努め、オンライン授業により同等の授業を提供するよう依頼。対面授業に参加しなくても、そのことで成績が不利になることはないことを事前によく周知することなども明記している。
《田中志実》

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