熱中症で8,122人が救急搬送…前週の2倍近くに急増

 総務省消防庁は、2021年7月19日から25日の1週間に全国で8,122人が熱中症で救急搬送されたと発表した。救急搬送人員数は前週の4,510人から2倍近くに急増している。都道府県別では東京都の705人が最多だった。

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熱中症による救急搬送状況(週別推移)
  • 熱中症による救急搬送状況(週別推移)
  • 都道府県別熱中症による救急搬送人員(2021年7月19日~7月25日、前年同時期との比較)
  • 都道府県別熱中症による救急搬送人員合計搬送人員(2021年6月1日~7月25日、前年との比較)
  • 救急搬送状況別の速報値
 総務省消防庁は、2021年7月19日から25日の1週間に全国で8,122人が熱中症で救急搬送されたと発表した。救急搬送人員数は前週の4,510人から2倍近くに急増している。都道府県別では東京都の705人が最多だった。

 総務省消防庁が発表した速報値によると、7月19日から25日までに全国で8,122人が熱中症で救急搬送された。前々週(7月5日~11日)2,568人、前週(7月12日~18日)4,510人と増加を続けており、前年同時期の3,606人(確定値)の2.25倍にのぼる。

 都道府県別でみると、「東京都」705人がもっとも多く、「北海道」546人、「埼玉県」537人、「大阪府」504人、「愛知県」428人、「兵庫県」411人、「神奈川県」403人と続いている。

 年齢区分別では、「高齢者(65歳以上)」57.1%、「成人」32.3%、「少年(7歳以上18歳未満)」9.6%の順に多い。「乳幼児(生後28日以上7歳未満)」も72人、「新生児」も2人が救急搬送された。

 初診時における傷病程度では、入院加療を必要としない「軽症」(60.3%)と入院診療を要する「中等症」(34.7%)が95.0%を占めた。その一方、23人(0.3%)は初診時に死亡が確認され、241人(3.0%)は長期入院加療を要する「重症」と診断されている。

 熱中症予防のポイントは、「のどが渇かなくてもこまめに水分補給」「部屋の温度をこまめにチェック」「無理をせず適度な休憩」「栄養バランスの良い食事と体力づくり」等。総務省消防庁では、熱中症の予防法や対処法、救急車を呼ぶ場合のポイントをまとめた熱中症予防啓発ポスター、予防啓発ビデオ、熱中症対策リーフレット等をWebサイトで公開している。
《奥山直美》

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