「オンライン就活ゼミ」は、コロナ禍により急速に進む就職活動のオンライン化に伴い、東京女子大学、学習院女子大学、実践女子大学、津田塾大学の4大学が2021年に立ち上げたもの。自キャンパスでのみ就活対策を行う場合には難しいとされる他大生との交流をオンラインを活用して行い、大学の枠を超え仲間と力をあわせて就職活動に取り組む基盤の構築を目指している。
2年目となる2022年度は、さらに昭和女子大学、聖心女子大学、東洋英和女学院大学、和洋女子大学の4大学が加わり、8大学に拡大して実施。大学の枠を超えた連携をさらに強化し、学生同士が互いに支えあうピアサポートを目指したゼミ活動を展開する。参加人数は全大学あわせて500人にのぼる。
ゼミは4月から9月までの半年間にわたって定期的に開催。ゼミ生はエントリーシートの書き方や面接対策を少人数のグループワークで集中的に学ぶ。前半はそれぞれの大学で講義と練習を行い、基礎的な知識の理解や効果的な発信力を鍛える。後半は他大学と合同で、前半の内容を踏まえたより実践的なトレーニングを実施。同じ大学の学生だけではなく、環境の異なる他大学の学生とも協働することで、新たな気付きを得ることができるという。
前年度の参加者からは「当初考えていなかった企業に目を向けてチャレンジでき、本当に就活が楽しくなった」「相談できる仲間ができて、ひとりで抱え込まずに進めることができた」等の感想が寄せられたという。
実施大学の拡大により、今年度はさらに「ヨコのつながり」が強化され、前年度のゼミ生がサポーターとして加わることで「タテのつながり」も新たに作られる。さらに「ナナメのつながり(他大学の先輩)」が新たに生まれ、大学や学年を越えた大きな相互支援サイクルとなることが期待される。