【高校野球2022夏】出場校のWebニュースランキング発表

 トドオナダは2022年7月31日から8月22日まで間、3,000以上のWebメディアをモニタリングできるツール「Qlipper」のデータに基づき、第104回全国高校野球選手権大会の出場校49校に関するWebニュースの分析を発表した。

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2022年夏の甲子園出場校のWebニュースランキング
  • 2022年夏の甲子園出場校のWebニュースランキング
  • 大会直前(2022年7月31日~8月5日)の記事集計【1位~10位】
  • 大会直前(2022年7月31日~8月5日)の記事集計【11位~20位】
  • 大会直前(2022年7月31日~8月5日)の記事集計【21位~30位】
  • 大会直前(2022年7月31日~8月5日)の記事集計【31位~40位】
  • 大会直前(2022年7月31日~8月5日)の記事集計【41位~49位】
  • 大会前 地域別ランキング
  • 大会中(2022年8月6日~22日)の記事集計【1位~10位】

 トドオナダは2022年7月31日から8月22日まで間、3,000以上のWebメディアをモニタリングできるツール「Qlipper」のデータに基づき、第104回全国高校野球選手権大会の出場校49校に関するWebニュースの分析を発表した。

 「Qlipper」は、広報業務を支援するPR分析サービス。「Qlipper」が調査期間中に収集した国内主要ニュースサイトのWebニュースのうち、調査対象の校名を含むものの記事数、仮想PV数、記事ツイート数を集計した。仮想PVとは、「Qlipper」が取得したサイト構造をもとに独自エンジンで記事のページビューを予測・算出している。

 今回、「大会直前(2022年7月31日~8月5日)の記事集計」「大会前地域別ランキング」「大会中(2022年8月6日~22日)の記事集計」「大会中地域別ランキング」「大会前からの増加率」を調査した。

 「大会直前の記事集計」では、記事数1位は「大阪桐蔭」、2位「九州学院」、3位「帝京五」。仮想PV1位は「大阪桐蔭」、2位「智弁和歌山」、3位「近江」。記事ツイート1位は「大阪桐蔭」、2位「横浜」、3位「帝京五」。記事数・仮想PV・記事ツイート数のすべてで「大阪桐蔭」が1位だった。

 「大会中の記事集計」では、記事数1位は「仙台育英」、2位「大阪桐蔭」、3位「下関国際」。仮想PV1位は「大阪桐蔭」、2位「近江」、3位「仙台育英」。記事ツイート1位は「仙台育英」、2位「下関国際」、3位「大阪桐蔭」。各数値ともランキング5位以内はほとんどがベスト4まで勝ち進んだ高校だった。

 大阪桐蔭は「ストップ・ザ・大阪桐蔭」という記事が出るほどの優勝候補で、春のセンバツとの連覇を狙うという点でも注目されていた。西谷監督のコメントや、OBのプロ野球選手、おもに西武ライオンズ・森友哉選手や阪神タイガース・藤浪晋太郎選手がエールを送ったことも記事になっていた。「大会中の記事集計」では記事数2位、仮想PV1位、記事ツイート数3位と、ベスト8で敗退したにもかかわらず決勝を戦った2校と同等かそれ以上の数字を得ている。大阪桐蔭は試合がない日も、8月18日に敗れた後も記事が出続けていた。また、仮想PVは大きな記事が多かった。

 「大会前の記事集計」の記事数5位、仮想PV2位の智弁和歌山は、2021年大会の優勝校であり、大阪桐蔭に対抗できる存在として多く取り上げられていた。また、初戦が変則日程になったり、応援歌が注目されたりと記事内容の幅広さも目立った。

 九州学院、浜田、有田工、帝京五については、新型コロナウイルス集団感染の発表後、8月2日から3日にかけて記事が増えた。「大会前の記事集計」が記事数6位、仮想PV5位、記事ツイート数2位、「大会中の記事集計」が記事数9位、仮想PV7位、記事ツイート数8位の横浜は、強豪校としての注目度と、玉城主将が選手宣誓の大役を担うことでもニュースになり、2回戦敗退ながら、負けたこと自体のニュース性に加えて、OBの松坂大輔さんのメディア出演や、元監督がテレビ解説を務めたりしたことで記事が生まれていた。

 「大会前地域別ランキング」では、記事数合計1位は「関東」、2位「九州・沖縄」、3位「近畿」。平均では、1位「近畿」、2位「四国」、3位「東海」。仮想PV合計1位は「近畿」、2位「関東」、3位「九州・沖縄」。平均では、1位「近畿」、2位「東海」、3位「四国」だった。

 校数の多い関東9校が記事数の合計で最多だが、1校あたりの平均では近畿の記事数が多いことがわかる。また、仮想PVでは合計も平均も近畿が2位。近畿には大阪桐蔭と智弁和歌山の他にも春のセンバツ準優勝の近江がおり、強豪校紹介のような形での露出が多い特徴があった。他、記事数と仮想PVそれぞれの合計で上位に入る九州・沖縄は、新型コロナ感染のあった2校が数字を押し上げた。

 「大会中地域別ランキング」では、記事数合計1位は「東北・北海道」、2位「近畿」、3位「関東」。平均では、1位「近畿」、2位「東北・北海道」、3位「中国」。仮想PV合計1位は「近畿」、2位「東北・北海道」、3位「関東」。平均では、1位「近畿」、2位「東海」、3位「東北・北海道」。大会前は下位にいた東北・北海道が全体的に上位へ躍進した。ベスト4に2校が勝ち進んだことで記事数を増やしていった結果が現れている。

 「大会前からの増加率」では、記事数合計1位「仙台育英」、2位「下関国際」、3位「聖光学院」。仮想PV1位「下関国際」、2位「仙台育英」、3位「愛工大名電」。記事ツイート1位「仙台育英」、2位「下関国際」、3位「近江」。優勝校の仙台育英は2,300%、準優勝校の下関国際は2,200%まで記事数が増加した。

 2022年大会で優勝した仙台育英は、「大会前の記事集計」では、記事数36位、仮想PV32位、記事ツイート数41位。そして準優勝の下関国際は記事数41位、仮想PV43位、記事ツイート数28位。大会前の記事数は下位だった2校だったが、最終的には2,200%~2,300%まで記事数を増加させた。優勝・準優勝校は、大会前にはそれほど注目されていなかった。メディアが取り上げる数や注目度は、必ずしも成績に比例しないことがわかった。また、強豪校はOBのプロ野球選手の存在も記事数が多くなる要因であったことがわかった。


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《大田芳恵》

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