全寮制×IB教育「国際高等学校」開校、国内外から1期生20名集う

 日本国内に続々と国際教育に特化した私立学校が開学している。2022年9月1日、愛知県日進市に世界標準の国際教育を展開する「国際高等学校(NUCB International College)」が開校した。

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 日本国内に続々と国際教育に特化した私立学校が開学している。2022年9月1日、愛知県日進市に世界標準の国際教育を展開する「国際高等学校(NUCB International College)」が開校した。

 同校は、国際バカロレア(International Baccalaureate、以下IB)認定校として次世代のリーダー育成を進めていく全寮制高校。リセマムでは昨年9月、国際高等学校の理事長・栗本博行氏にインタビュー取材をし、同校の開学までの動きを追ってきた。

 9月1日の開学当日、新入生の他、その保護者と来賓が集まり、100名ほどで入学式が執り行われた。入学したのは、1期生20名。すべて高校1年生の学年に所属する。「初年度ですし、学生の人数を確保したい一方で、今回入学する学生たちが国際高等学校のこれからを導く存在でもあります。決して妥協することなく、真摯に向き合って、わが校にふさわしいと思われる方を選考しました」と広報を担当する大山壮雄氏は言う。

 20名の内訳は、男子8名、女子12名。出願者をみても女子の方が多かったという。国・地域別でみると、日本12名(東京6名、千葉・愛知・滋賀・奈良・和歌山・兵庫から各1名)、海外8名(中国、香港から各2名、アメリカ・カナダ・韓国・モンゴルから各1名)。将来的には国内からの入学者と海外からの入学者を1:1にするのが目標とのこと。

 受験生へのアンケート調査によると、併願校には長野県軽井沢町にあるISAK、2019年に開校した広島県立広島叡智学園の名前があがり、中には留学と併願している学生もいた。新入生は皆、同校のサマースクールないし学校説明会に参加した経験があったというが、サマースクールに関しては他校のプログラムにも参加し、学校選びの参考にしたようすが伺えたという。

 新入生の英語力については、国際高等学校では、入学の条件としてネイティブないし英検2級相当以上の英語力をもっていることを掲げている。

 「入学決定後4月から6月にかけて、英語がネイティブレベルに満たない学生には、必修で『ブリッジングプログラム』と呼ばれる入学準備課程を履修してもらいました。もちろんネイティブレベルの学生も任意で参加は可能で、英語力の向上のほか、IB教育とは何かを学び本課程に備えるためのプログラムです。最初の1か月はオンラインで、後半2か月は学生寮に入り、寮生活にも慣れながら学びました」(大山氏)。

 新入生は8月30日に入寮を済ませ、入学式翌日9月2日から早速授業が始まる。音楽も体育も、すべてが英語の3年間のIB生活のスタートだ。

 一方で、10月からは2期生の募集も始まる。2期生に関しては高校1年生のほか、2年生からの編入学の受け入れも予定している。いずれも試験は一般入試のみ。2年生への編入学に関しては、英語力やIB教育への理解など、追加の基準を設けたうえで選考するという。今後の動きにも注目したい。


《橘その》

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