小1-3の家庭学習時間1日31.8分…熱心に取り組むきっかけは?

 公文教育研究会が2023年3月10日に公表した「家庭学習調査2022」によると、小学1~3年生の家庭学習頻度は週平均5.7日、1日平均学習時間31.8分であることがわかった。家庭学習に熱心に取り組むきっかけは「自力で課題を解ける」が最多となった。

生活・健康 小学生
子供の家庭学習の頻度(小1~小3)
  • 子供の家庭学習の頻度(小1~小3)
  • 家庭学習に熱心に取り組むきっかけ
  • 子供の家庭で過ごす時間(テレビ視聴・友達の家)
  • 子供の家庭で過ごす時間(外・ゲーム)
  • 動画配信サービス視聴時間
  • 子供の情報機器スキルの習得機会
  • 親と子供の情報機器習熟度
  • 教育ICTへの期待

 公文教育研究会が2023年3月10日に公表した「家庭学習調査2022」によると、小学1~3年生の家庭学習頻度は週平均5.7日、1日平均学習時間31.8分であることがわかった。家庭学習に熱心に取り組むきっかけは「自力で課題を解ける」が最多となった。

 家庭学習調査は公文教育研究会が子供の生活・家庭学習の状況や保護者の意識・行動の把握を目的に、2015年から継続して行っているもの。2022年度の調査は、小学校1~3年生の子供をもつ世帯の母親1,000人、父親800人を対象に2022年12月13日~15日の期間にインターネットで実施した。

 子供の家での過ごし方は、1日の平均時間で「テレビを見る時間」48分、「友だちの家で過ごす時間」12.9分、「外(公園や広場等)で遊ぶ時間」26.4分。2020・2021年度の調査結果と比べるといずれも減少。一方、「ゲームをする時間」35.7分は、直近の調査結果とほぼ変わらなかった。

 動画配信サービス(Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+等)の視聴時間は1日平均24.3分。視聴時間が「全くない」は、2021年度比19.6ポイント減の37.9%、「2時間以上」視聴するとの回答は2021年度比3.3ポイント増の5.3%となる等、子供が動画配信サービスを視聴する時間・機会ともに、ますます増加していることがわかった。

 今回、新たに子供の情報機器スキルの習得機会を調査したところ、「学校の指導」53.5%がもっとも多く、ついで「子供が自力で習得した」42.6%。両親が教えるとの回答も2割程度みられた。情報機器の習熟度については、「子供より情報機器を使い慣れている」と答えた母親は51.9%、父親は58.5%で全体では55.2%と半数を超えた。ただし、子供の学年が上がるにつれ、この割合は減少傾向にある。

 教育ICTに「期待している」との回答は40.3%(非常に期待・まあ期待の合算)で2021年度とほぼ変化はなかった一方で、「期待していない」は14.2%(まったく期待していない・あまり期待していないの合算)と2021年度と比べ4.6ポイント減少した。

 子供の家庭学習の頻度は、週平均「5.7日」、1日の平均学習時間「31.8分」。子供の学習をみる時に実際に行ったことTOP3は、「わが子の得意・不得意を把握している」65.2%、家庭学習をする場所は親の目が届く場所にしている」61.8%、「子供から質問を受けた時はすぐにみるようにしている」60.8%。また、「怒るよりもほめることを大切にしている」は51.4%と、過去2年(2020年度48.0%、2021年度50.4%)から増加傾向にある。

 子供が家庭学習に熱心に取り組むようになるきっかけは、「自力で課題を解けるようになったから」29.3%がもっとも多く、ついで「学校の成績(テストの結果等)がよくなったから」23.5%、「学校の先生の影響」17.6%。今回の調査でも、家庭学習において子供の熱心さが変化・向上するきっかけとなっていることがわかった。

 また、子供の未来に「希望を持てる」親は63.6%(「明るい希望を持っている」「まあ明るい希望を持っている」の合算)にのぼり、「希望を持てない」8.8%(「あまり明るい希望はもっていない」「まったく明るい希望をもっていない」の合算)を大きく引き離す結果になった。
 

《川端珠紀》

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