出雲・佐賀・中津市など大雨による被害を受けた学生を支援…JASSO

 日本学生支援機構(JASSO)は2023年7月10日、7月7日からの大雨による災害による災害救助法適用地域世帯の学生に対し支援策を公表した。「家計急変採用」「緊急・応急採用」の奨学金、奨学金返還者からの減額返還・返還期限猶予、災害支援金の申請などを受け付ける。

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日本学生支援機構(JASSO)
  • 日本学生支援機構(JASSO)
  • 給付奨学金(家計急変採用)/貸与奨学金(緊急採用・応急採用)
  • 減額返還・返還期限猶予/JASSO災害支援金

 日本学生支援機構(JASSO)は2023年7月10日、7月7日からの大雨による災害による災害救助法適用地域世帯の学生に対し支援策を公表した。「家計急変採用」「緊急・応急採用」の奨学金、奨学金返還者からの減額返還・返還期限猶予、災害支援金の申請などを受け付ける。

 停滞する梅雨前線に暖かく湿った空気が流れ込み、線状降水帯が相次いで発生し、九州北部や島根県で、7月7日より記録的大雨となった。人的・住宅被害などが多く発生し、7月8日に出雲市(島根県)、佐賀市・唐津市・伊万里市(佐賀県)、中津市・日田市(大分県)、久留米市・八女市・筑後市・うきは市・朝倉市・那珂川市・朝倉郡筑前町・朝倉郡東峰村・八女郡広川町・田川郡添田町(福岡県)が災害救助法の適用地域として新たに指定された。適用地域の世帯の学生などを対象に、支援の申請を受け付ける。

 災害により家計が急変し、奨学金の給付または貸与を希望する場合、給付奨学金(家計急変採用)・貸与奨学金(緊急採用・応急採用)が支給される。奨学金の種類は、給付奨学金、第一種奨学金(利子なし)、第二種奨学金(利子付)。それぞれ在学している学校を通じて申し込む。

 なお、災害救助法の適用を受けない近隣の地域で、同等の災害にかかった世帯の学生・生徒並びに同地域に勤務し勤務先が被災した世帯の学生・生徒で同等の災害にかかったものについても、採用できる場合がある。相談は、学校窓口で受け付ける。

 また、災害などにより奨学金の返還が困難となった人を対象に、減額返還・返還期限猶予を行う。希望者は、「奨学金減額返還願」もしくは「奨学金返還期限猶予願」を日本学生支援機構へ提出する。

 災害により学生やその生計維持者が住んでいる家が、半壊以上の住居被害を受けたり、床上浸水や、自治体からの避難勧告などが1か月以上続いたりした人には、「JASSO災害支援金」として10万円(返還不要)を支給する。申請は、在学している学校を通じて申し込む。

◆給付奨学金(家計急変採用)/貸与奨学金(緊急採用・応急採用)
対象:災害により家計が急変し、奨学金の給付または貸与を希望する人(災害救助法適用地域の世帯の学生など)
申込方法:在学している学校を通じて申し込む
奨学金の種類:給付奨学金、第一種奨学金(利子なし)、第二種奨学金(利子付)

◆減額返還・返還期限猶予
対象:災害などにより奨学金の返還が困難となった人
願出方法:「奨学金減額返還願」「奨学金返還期限猶予願」を日本学生支援機構へ提出する

◆JASSO災害支援金
対象:災害により学生など本人やその生計維持者が現に住んでいる家が、半壊(半流出・半埋没および半焼失を含む)以上の被害を受けたり、床上浸水となったり、自治体からの避難勧告などが1か月以上続いたりした人(外国人留学生を含む)
申請方法:在学している学校を通じて申し込む
支給額:10万円(返還不要)

《中川和佳》

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