静岡県教育委員会は、2024年度（令和6年度）公立高等学校入学者選抜について、学校裁量枠で重視する観点と選抜方法の概要一覧表、受験生向けリーフレット「公立高校をめざすあなたへ」を公開した。一般選抜の学力検査は2024年3月5日に行われる。
2024年度静岡県公立高校入試の一般選抜の日程は、2024年2月19日から21日まで願書、2月27日と28日に志願変更を受け付け、3月5日に学力検査、3月6日に面接・実技を実施する。病気などやむを得ない理由で学力検査や面接などを受検できなかった場合は、所定の手続きにより3月11日の追検査を受けることができる。合格発表は3月14日。
学力検査は、国語・数学・英語・社会・理科の5教科。配点は各教科50点、合計250点満点。受検生全員が同じ学力検査を一斉に受検する。
一般選抜は、各学校が独自に定める「学校裁量枠」と県共通の方法による「共通枠」という2つの選抜枠を設けて実施する。学校裁量枠では、共通枠とは異なる各学校独自の選抜方法で合格者を決定。学力検査、調査書、面接のほかに学校が独自の選抜資料を設ける場合がある。
「公立高等学校入学者選抜学校裁量枠において重視する観点および選抜方法の概要一覧表」では、各学校の学校裁量枠の割合、選抜で重視する観点、審査項目、選抜対象、選抜方法、用いる選抜資料などの詳細をまとめている。
たとえば、静岡（普通）は体育的活動を重視し、野球（男）における実績、適性、活動意欲について、希望者を対象に審査する。選抜割合は3％程度。調査書、学力検査、面接に加え、学校独自の選抜資料として実技検査を実施。事前調査票を参考資料とする。
韮山（普通・理数）は、中学校における学習を重視し、9教科の学習成績について、希望者を対象に審査する。選抜割合は、普通科が20％程度、理数科が50％まで。選抜資料は、調査書、学力検査、面接。
浜松北（国際）では、学科への適性を重視し、国際社会・国際交流に対する関心、活動意欲を審査する。対象は全員。選抜割合は30％程度。調査書、学力検査、面接に加え、学校独自の選抜資料として適応力検査を実施する。
また、リーフレット「公立高校をめざすあなたへ」では、高校入試の概要や基礎知識、選抜日程などを紹介している。いずれも静岡県教育委員会Webサイトで公開している。
