中学校英語スピーキングテスト、1・2年用サンプル公表…東京都

 東京都教育委員会は2023年12月14日、都内公立中学校1・2年生を対象に初めて実施する中学校英語スピーキングテスト「ESAT-J YEAR 1」「ESAT-J YEAR 2」の実施概要とサンプル問題を公表した。実施期間は2024年1月から3月。サンプル問題は、「音読」「会話」「イラスト説明」「ナレーション」の4種類で構成している。

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中学校1年生「ESAT-J YEAR 1」サンプル問題
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  • 中学校2年生「ESAT-J YEAR 2」サンプル問題
  • 「ESAT-J YEAR 1」「ESAT-J YEAR 2」とは
  • 実施方法
  • 出題される問題

 東京都教育委員会は2023年12月14日、都内公立中学校1・2年生を対象に初めて実施する中学校英語スピーキングテスト「ESAT-J YEAR 1」「ESAT-J YEAR 2」の実施概要とサンプル問題を公表した。実施期間は2024年1月から3月。サンプル問題は、「音読」「会話」「イラスト説明」「ナレーション」の4種類で構成している。

 中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)は、2022年度より都内公立中学校3年生を対象に導入し、都立高校入試で結果を活用。2023年度からは中学1年生対象の「ESAT-J YEAR 1」、中学2年生対象の「ESAT-J YEAR 2」を初めて実施し、今回からブリティッシュ・カウンシルが運営を担う。

 12月14日発表の実施概要によると、1・2年生向けのテストは、2024年1月から3月の期間、生徒が通う学校で行われる。実施日は各学校から連絡があり、個人による事前の申込みは不要。テストを実施する際は、タブレットとヘッドセット(マイク付きヘッドフォン)を使用して、出題音声を聞き、解答音声を録音する。

 テストの出題範囲は、各学年の2学期までに学習した内容を目安とする。実施概要では、各教科書の出題範囲を具体的に示している。評価は「コミュニケーションが達成できているか(相手の求めていることに答えているか)」「言語使用は適切であったか」「相手に伝わる音声で話せているか」という3つの観点で行われる。

 公開されたサンプル問題は、「音読」「会話」「イラスト説明」「ナレーション」の4種類で構成。音読の問題は、1年生は1問、2年生は2問あり、聞いている人に意味や内容が伝わるよう、記載の英文を声に出して読み上げる。会話の問題は、1年生は3問、2年生は4問。質問に解答するほか、タブレット画面で表示された内容について質問することも求めている。

 イラストを説明する問題では、表示される画像を見て「どこに、何が見えるか」などをできるだけ多く解答。ナレーションをする問題では、3枚のイラストについて画面に表示される英語表現を最初に使って説明する。

 東京都教育委員会では、テスト対策として特別な準備は必要なく、「授業で学習した内容を復習し、自分自身や友達、英語の先生、ALTの先生と英語で話す練習をするとよいでしょう」とアドバイスしている。

 テスト結果は4月以降に通知。評価に加え、今後の目標を設定し、学習の計画に役立てるための「学習アドバイス」も伝えるとしている。

《奥山直美》

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