「農学系」1位は…2023学部系統別実就職率ランキング

 大学通信は2024年2月1日、「2023年学部系統別実就職率ランキング(農学系)」を公開した。3位は秋田県立大・生物資源科学部、4位は名城大・農学部、5位は三重大・生物資源学部がランクイン。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。

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2023年学部系統別実就職率ランキング【農学系】
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 大学通信は2024年2月1日、「2023年学部系統別実就職率ランキング(農学系)」を公開した。3位は秋田県立大・生物資源科学部、4位は名城大・農学部、5位は三重大・生物資源学部がランクイン。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。

 ランキングは、医科・歯科の単科大などを除く全国749大学を対象に今春の就職状況を調査。565大学から得た回答(2023年10月10日現在)をもとに、系統別に学部実就職率上位校をまとめた。実就職率(%)は、「就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100」で算出。文部科学省が推奨する「就職率=就職希望者数に占める就職者の割合」と区別するため「実就職率」という表記を用いる。なお、算出方法が異なるため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。

 ランキングには、卒業生数が80人未満の小規模学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは未掲載。東京大などデータを未公表、または未集計の大学・学部も掲載していない。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載している。

 3位は公立大トップの実就職率96.8%で秋田県立大・生物資源科学部がランクイン。生物資源科学部では、食料・エネルギー・環境の問題に対して、バイオテクノロジーなど先端技術を駆使してアプローチ。グローバルな視点から人間と生物環境の関わりを捉え、各分野の専門的知識や技術を統合して課題を解決していく能力を養う。さらに、地域にあってこれらの問題解決に役立つ、新しいアグリビジネスを創造していく能力も育成する。応用生物科学科、生物生産科学科、生物環境科学科、アグリビジネス学科の4学科では、学科ごとの“垣根”を低くして他学科の専門科目も履修可能で、興味と知識の範囲を自由に広げられるよう配慮している。

 4位は実就職率95.5%の名城大・農学部。食料の生産から食品流通まで幅広く学び、「食」に関わる課題に取り組む「生物資源学科」、生命科学を究め、食品・バイオテクノロジー分野で活躍できる人材を育てる「応用生物化学科」、生物・人・自然の調和を環境という側面から探究する「生物環境科学科」を設置。最新鋭の実験器具や分析機器を備えた研究実験棟Iや、現場に近い実習が可能な温室や附属農場など充実した環境が整う。教員は農学部だけでなく、理工学部や薬学部出身など多様な教員が指導。4年次には、3学科の学生全員が研究成果を発表する「卒業研究発表会」を開催。学科や研究室の垣根を越えた教育・研究の交流の場になっている。

 5位は実就職率95.4%の三重大・生物資源学部。生物資源学部では、社会の要請や学生の希望等に即した各専門分野の育成人数バランスへの柔軟な対応と、分野横断型の教育研究の創出を狙って、2025年度より4学科9コース制から1学科4コース制への改組を予定。Webサイトでは受験生に向け、松村直人学部長が、生物資源学部の新しい学科・コースについて、動画でわかりやすく解説している。

 農学系では実就職率トップ30校のうち、1~26位までの学校が90.0%以上の実就職率となった。トップ10をみると地方大学が多い傾向にあり、首都圏の大学では、7位に千葉大・園芸学部(実就職率95.2%)、8位に茨城大・農学部(同95.0%)がランクインしている。

2023年実就職率ランキング「農学系」1位は?

 大学通信のWebサイトでは、法学系実就職率ランキング1位・2位を確認できるほか、上位校についてもランキング結果に結びついた分析を含め紹介している。

「2023年学部系統別実就職率ランキング」一覧

法学系

文・人文・外国語系

経済系

商・経営系

国際系

農学系

福祉系

家政・生活・栄養系

薬学系

看護・保健・医療系

理工系

《川端珠紀》

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