品川区、貸与タブレットに「ヤングケアラー相談ツール」導入

 品川区は2024年2月26日、区立学校の児童・生徒に貸与したタブレット端末に「ヤングケアラー相談ツール」を開設し、相談の入り口となる仕組みを導入した。相談者がタブレット上の連絡フォームに入力すると、子ども家庭支援センターへメールが送信されるという。

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 品川区は2024年2月26日、区立学校の児童・生徒に貸与したタブレット端末に「ヤングケアラー相談ツール」を開設し、相談の入り口となる仕組みを導入した。相談者がタブレット上の連絡フォームに入力すると、子ども家庭支援センターへメールが送信されるという。

 品川区は、ヤングケアラーへの支援策として職員・関係機関向け研修会や関係部署での連絡会、ヤングケアラーや元ヤングケアラーが悩みを共有できる場としての「しながわケアラーズ喫茶」の開催のほか、ヤングケアラーコーディネーターの配置などに取り組んでいる。

 2023年度には、区内在住の小学4年生から高校3年生相当の年齢を対象に、ヤングケアラー実態調査(アンケート)を実施。その結果、自分や家庭の悩みなどについて気軽に相談ができる場所や、SNSを通じての相談が求められていることが明らかになったという。

 区では2023年7月から、品川区在住のヤングケアラーや若者ケアラーを対象とした相談窓口「品川区ヤングケアラーサポートLINE」を開始。ヤングケアラーの相談やモヤモヤした気持ちに、元ヤングケアラーなどのスタッフが対応してきた。

 一方で、LINEを利用できない児童・生徒は、Web上でのツールを利用できない状況にあったため、今回新たに、区から全児童・生徒に貸与しているタブレット端末上に、相談の入り口となるツールを導入した。

 ヤングケアラー相談ツールは、相談者が連絡フォーム内の項目「だれが」「どのような状況か」「具体的な状況の内容」「学校」「学年」「名前」を選択・入力すると、メールで子ども家庭支援センターへ送信される仕組み。

 品川区は、子ども家庭支援センターと学校で共有し、ヤングケアラーコーディネーターを中心に、連携しながら対応を行っていくとしている。

《いろは》

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