小中学生のスマホ使用ルール、全国的な広がり…成績にも影響

 大阪市旭区は5月24日、小中学生のスマートフォンなどの使用ルールを発表した。ゲーム機や携帯電話、スマートフォンなどについて、夜遅くや長時間は使用しないよう定めている。子どものスマホ利用を制限するルール作りは、全国に広がりつつある。

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 大阪市旭区は5月24日、小中学生のスマートフォンなどの使用ルールを発表した。ゲーム機や携帯電話、スマートフォンなどについて、夜遅くや長時間は使用しないよう定めている。子どものスマホ利用を制限するルール作りは、全国に広がりつつある。

 大阪市旭区のルールは、小中学生のスマートフォンなどの適切な使い方を定めたもの。長時間の使用が生活の乱れやトラブルにつながることから、小学生は午後9時以降にゲーム機、携帯電話、スマートフォンなどを使用しないこと、中学生は午後10時以降にSNS、LINE、メール、通話などは行わないことを明示。 1日の使用時間は、小学生2時間以下、中学生3時間以下と定めている。

 今後、チラシを作成し、各小中学校を通じて区内の児童・生徒の家庭に配布。共通のルールとして、周知を図っていく。

 子どもによるスマートフォンなどの長時間利用は、生活リズムの乱れ、睡眠不足、学力低下など、さまざまな弊害が指摘されており、共通のルールを制定する地域が増えてきている。

 宮城県仙台市では、学力向上の取組みの一環として、中学生に「スマートフォンの使用時間は1日1時間以内」と呼びかけている。調査結果のデータをもとに「LINEなどの通信アプリを4時間以上やる人は成績が20点下がることもある」として、積極的に注意喚起している。

 愛知県刈谷市では、「必要のない携帯電話・スマートフォンを持たせない」「フィルタリングを使う」「午後9時以降は預かる(使わせない)」という3点について、保護者に協力を呼びかけている。福岡県福岡市では、児童・生徒が中心となって「夜10時以降は、携帯電話やスマートフォンは使わない」というルールを設定。各校の児童会や生徒会が中心となって取組みを進めている。
《奥山直美》

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