講師は大学生、静岡大・静岡教委・LINEが情報モラル教育を共同研究

 静岡大学と静岡市教育委員会、LINEは10月12日、「しずおかSNSマナーアップ共同研究プロジェクトに関する協定」を結んだ。小中学生向け情報リテラシー・情報モラル教育について、産学官が共同で取り組むのは全国初だという。

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「しずおかSNSマナーアップ共同研究プロジェクトに関する協定書」締結(静岡大学)
  • 「しずおかSNSマナーアップ共同研究プロジェクトに関する協定書」締結(静岡大学)
  • 「しずおかSNSマナーアップ共同研究プロジェクト」の概要
 静岡大学と静岡市教育委員会、LINEは10月12日、「しずおかSNSマナーアップ共同研究プロジェクトに関する協定」を結んだ。小中学生向けの情報リテラシー、情報モラル教育について、産学官が共同で取り組むのは全国初だという。

 「しずおかSNSマナーアップ共同研究プロジェクト」は、児童・生徒がインターネットを適正に利用できるよう、効果的な指導法や教材の研究・開発に取り組み、学校における情報リテラシーや情報モラル教育の充実を図ることが目的。期間は、平成28年10月12日から平成29年3月31日まで。平成31年3月31日まで延長する可能性もある。

 具体的には、これまで学校の教員が指導していた情報リテラシー、情報モラル教育を静岡大学教育学部の学生が講師となって担当。大学で学んでいる指導法に加え、LINEによる指導者講習プログラムも受講し、派遣要請を受けた静岡市立の小中学校で授業を行う。

 授業では、LINEと静岡大学が共同開発した教材も活用。主体的に考える授業を展開することで、児童・生徒は自己の課題の発見や当事者意識を醸成する実践的な情報モラル教育の機会を得ることができるという。

 静岡大学にとっては、教員を目指す大学生が授業を行う機会を得て、小中学生の実態に触れる中で指導法のより深い研究ができることが期待される。LINEにおいても児童・生徒のインターネットの適正な利用に向けた啓発活動を地域と緊密に連携しながら行うことが可能になるという。
《奥山直美》

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