7月の熱中症搬送、過去最多5万4,220人…消防庁

 消防庁は2018年8月22日、7月の熱中症による救急搬送状況(確定値)を公表した。全国において7月に熱中症で救急搬送された人は5万4,220人、死亡者数は133人。熱中症による1か月の救急搬送人員数・死亡者数としては、2008年の調査開始以来、過去最多となった。

生活・健康 その他
熱中症による救急搬送状況(都道府県別救急搬送人員数前年比)
  • 熱中症による救急搬送状況(都道府県別救急搬送人員数前年比)
  • 熱中症による救急搬送状況(年齢区分・初診時における傷病程度・発生場所ごとの項目)
  • 熱中症による救急搬送状況(都道府県別人口10万人あたりの救急搬送人員数)
  • 熱中症による救急搬送状況(調査開始から各週ごとの比較)
  • 熱中症による救急搬送状況(都道府県別の年齢区分・初診時における傷病程度別救急搬送人員数)
  • 熱中症による救急搬送状況(都道府県別人口10万人あたりの救急搬送人員数)
 消防庁は2018年8月22日、7月の熱中症による救急搬送状況(確定値)を公表した。全国において7月に熱中症で救急搬送された人は5万4,220人、死亡者数は133人。熱中症による1か月の救急搬送人員数・死亡者数としては、2008年の調査開始以来、過去最多となった。

 2018年7月は、全国的に記録的な猛暑となり、東日本や西日本日本海側では日照時間もかなり多かった。7月23日には、埼玉県熊谷で日最高気温が41.1度となり、歴代全国1位を更新した。

 消防庁の調査によると、2018年7月に熱中症で救急搬送された人は、全国で5万4,220人。2017年7月の2万6,702人と比べると、2万7,518人多くなっている。医療機関での初診時に死亡が確認された人は133人であった。

 1か月の熱中症による救急搬送人員数および死亡者数としては、2008年の調査開始以来、過去最多を記録。また、7月16日~22日の1週間における熱中症による救急搬送人員数2万3,191人、死亡者数67人も、1週間ごとの救急搬送人員数および死亡者数として調査開始以来過去最多となった。

 年齢区分別では、「高齢者(65歳以上)」が48.4%ともっとも多く、「成人(18歳以上65歳未満)」36.2%、「少年(7歳以上18歳未満)」14.3%、「乳幼児(生後28日以上7歳未満)」1.0%。発生場所は、「住居」が42.8%を占め、「道路」12.6%、「公衆(屋外)」11.8%などが多かったほか、「教育機関」も7.2%あった。

 都道府県別では、「大阪府」4,432人、「東京都」4,430人、「愛知県」4,064人、「埼玉県」3,316人、「兵庫県」2,809人の順に多かった。都道府県別に人口10万人あたりの救急搬送人員数をみると、「岡山県」が74.94人ともっとも多く、「岐阜県」67.13人、「京都府」66.08人、「奈良県」65.31人、「群馬県」64.16人と続いている。

 消防庁では、「熱中症は正しい知識を身に付け、適切に予防することで、未然に防ぐことが可能」として、予防の大切さを強調。今後も引き続き、厳しい暑さが続く見込みであることから、「日陰や涼しいところで休憩をとる」「こまめに水分補給を行う」「屋外では帽子をかぶる」など、予防対策を心掛けるよう呼び掛けている。
《奥山直美》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top