受験直前「学校を自主休校させる保護者増加」学習塾の約6割予測

 新型コロナウイルスが再び拡大する中、学習塾の約6割が受験直前の時期に「学校を自主休校させる保護者が増加する」と予測していることが、Comiruの調査結果より明らかになった。自主休校した生徒への対策として、多くの学習塾がオンライン授業・自習室を検討している。

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冬期講習・受験を見据えた授業形態
  • 冬期講習・受験を見据えた授業形態
  • 例年と比較した受験直前の時期に学校を「自主休校」させる保護者について
  • 学校を自主休校する子どもへのサポートとして検討している対策
  • オンライン授業で伸びる生徒のタイプ
  • 学校の授業の遅れが気になることを理由に学習塾に通い始めた生徒の有無
  • 学習塾におけるICT教材の活用
 新型コロナウイルス感染症が再び拡大する中、学習塾の約6割が受験直前の時期に「学校を自主休校させる保護者が増加する」と予測していることが、Comiruの調査結果より明らかになった。自主休校した生徒への対策として、多くの学習塾がオンライン授業・自習室を検討している。

 「コロナ禍での冬期講習・受験を見据えた対策」に関する調査は、全国の学習塾を対象にWebアンケートにて実施。162件の有効回答を得た。調査実施日は2020年11月18日~29日。調査主体は、POPERが提供するスクール専用業務管理&コミュニケーションアプリ「Comiru(コミル)」。

 冬期講習・受験を見据えた授業形態について、調査日現在と新型コロナウイルス感染者の増加が続いた場合のそれぞれ聞いたところ、現在は「対面授業のみ」52.5%、「対面とオンライン授業の選択式」46.3%、「オンライン授業のみ」1.2%という結果に。一方、増加が続いた場合は、「対面授業のみ」が15.4%まで減り、「対面とオンライン授業の選択式」が68.6%、「オンライン授業のみ」が16.0%まで増加。オンライン授業の割合が増えるものの、対面とオンラインのハイブリッドが主流となっていることがわかる。

 新型コロナウイルス感染への不安から、58.0%の学習塾が、例年よりも受験直前の時期に「学校を自主休校させる保護者が増加する」と予測。それに対し8割以上の学習塾が対策を講じる必要性を感じており、学校を「自主休校」する生徒へのサポートとして、48.8%が「双方向オンライン授業」を、43.8%が「オンライン自習室」を検討していると回答。塾内の授業だけでなく、自宅学習支援までデジタル化させ、サポート体制を充実させようとする学習塾が多いことが明らかになった。

 今後またオンラインでの学びの機会が増えることが予測される中、対面と比較してオンライン授業で伸びると思う生徒像について4つの対応から選択してもらったところ、もっとも伸びると選ばれたのは「わからないことは自分で解決する:研究家タイプ」40.4%。ついで、「自分で考えてから質問する:じっくり熟考タイプ」31.2%、「すぐに質問する:順次遂行タイプ」21.3%と続き、「わからなくても宿題は出す:タスク処理タイプ」は7.1%にとどまった。

 調査日までに、学校の授業の遅れが気になることを理由に新たに通い始めた生徒が「いる」と回答した学習塾は45.7%。今後自主休校が増加した場合、さらに学校の授業補完として学習塾の需要が高まることが予測される。一方で、公教育のGIGAスクール構想が急速に進む中、学習塾におけるICT教材の活用については、「学校で配布されたICT教材を活用する」39.5%、「学習塾でICT教材を配布・活用している」19.8%にとどまり、40.7%は「ICT教材の活用の予定はない」と回答。教材のデジタル化については遅れをとっていることが浮き彫りとなった。
《畑山望》

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