「生命保険に関する意識調査」は、全国のX世代（42～57歳）、Y世代（26～41歳）、Z世代（18～25歳）の男女621名を対象に、インターネット調査でエイチームのグループ会社エイチームフィナジーが実施した。調査期間は2022年4月7日～4月10日。
生命保険に関する、支払額、加入理由等、さまざまな側面からの質問で各世代の姿が浮き彫りになった。
はじめに、「自身にとって生命保険が必要なものであると思うか」の質問に対して、「必要だと思う」と回答した人がX世代で80.1％、Y世代で75％、Z世代で72.4％とすべての世代で7割を超えた。また、世代が上がるにつれて増える傾向にもあることがわかった。
「現在、生命保険に加入しているか」という質問に対し、「はい」という回答がすべての世代で半数を超え、中でもZ世代は54.3％がすでに生命保険に加入しており、若いうちから「備える」人が多いことがわかった。
次に、生命保険に加入している人に「生命保険の仕組みや内容を理解しているか」と質問したところ、すべての世代で「理解している」が9割を超えた。世代別にみると「よく理解している」と回答した人は、Z世代で46.5％と他の世代に比べてもっとも多く、過半数にのぼることがわかった。
生命保険に加入した理由を質問したところ、Z世代では「人に勧められたから」という理由が42.1％と最多になった。Y世代では「自分で必要だと感じたから」が34.1％で最多だったが、「生活に大きな変化があったから」も33.3％と僅差だった。一方、X世代では「自分で必要だと感じたから」という理由が最多で過半数を占めた。
若いZ世代は人に勧められ、結婚等人生の節目を迎える人が多いY世代では生活の変化によって自分で必要と考え、健康に気を使い老後のことも視野に入るX世代では自分で必要と判断しているようだ。生命保険に加入する理由は世代別に変化していることが明らかになった。
生命保険に加入している人に、生命保険に対して月に支払っている金額を質問したところ、Z世代では「5,000円未満」と回答した人が25.4％で最多。Y世代では「5,000円以上1万円未満」が最多で26.8％、X世代では「1万円以上2万円未満」が最多で32.9％だった。世代が上がるほど、支払い金額が多い人が増えている結果となった。
また、各世代とも「2万円未満」の支払いと回答した人が約7割で生命保険にかける金額の相場も確認できた。
生命保険に加入している人に、生命保険に加入する上で重視したのはどのような部分かと質問したところ、すべての世代で「負担金額の手ごろさ」「保障内容の分かりやすさ」「保障内容の充実度」が上位3つにあげられた。
Z世代では「保障内容の分かりやすさ」が1位で「保障内容の充実度」が3位、X世代では「保障内容の充実度」が1位で「保障内容の分かりやすさ」が3位と逆転していた。年齢を重ねるにつれて、保障内容を重視することがわかった。この結果は、保障内容の理解度にも関連することが推測できる。
生命保険に加入している人に、生命保険に加入する際にどのように情報収集を行ったか質問したところ、X、Y世代が「友人や家族の口コミ」と回答しているのに対して、Z世代では「YouTube等の動画配信サービス」が最多で、次いで「Instagram・Twitter等のSNS・アプリ」という回答が多くなっており、デジタルネイティブの若い世代ならではの姿がみえた。
デジタルネイティブのZ世代、結婚等生活の変化の大きいY世代、老後も視野に入ってくるX世代のそれぞれの保険に対しての考え方や取り組みの特長がみえてくるとともに、すべての世代に「生命保険が必要である」と考える共通の価値観があることがわかった。
