「自発的に動く力」で英国名門大学合格、卒業生に聞いた立命館宇治IBコースの学び

 国際バカロレア認定校の立命館宇治高校IBコースは、2023年4月より2クラス化を打ち出している。多数の海外大学に合格し、この秋インペリアル カレッジ ロンドンに進学する同コース卒業生の川岸大記さん、杉本一陽さんのお二人に高校生活や海外大進学のアドバイスを聞いた。

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立命館宇治高等学校IBコース卒業生(2022年度)の杉本一陽さん(左)と川岸大記さん(右)。今秋インペリアル カレッジ ロンドンに入学する
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  • 立命館宇治高等学校IBコース卒業生(2022年度)杉本一陽さん
  • 立命館宇治高等学校IBコース卒業生(2022年度)川岸大記さん
  • 立命館宇治高等学校IBDPカリキュラムフレームワーク
  • 立命館宇治高等学校 海外大学合格実績(2022年春)
  • 2022年7月に東京で行われた立命館宇治高等学校IBコース説明会のようす。左から、IBコースのマシュー・トーマス先生、卒業生の杉本一陽さん、川岸大記さん
  • 2022年7月に東京で行われた立命館宇治高等学校IBコース説明会のようす。左から、IBコースのマシュー・トーマス先生、卒業生の杉本一陽さん、川岸大記さん
  • 立命館宇治高等学校IBコース卒業生(2022年度)の杉本一陽さん(左)と川岸大記さん(右)。今秋インペリアル カレッジ ロンドンに入学する

 世界水準の教育を受けられる国際バカロレア(以下、IB:International Baccalaureate)認定校は世界160以上の国・地域に約5,500校(2022年6月30日時点)あり、日本国内でも年々増加している。IBディプロマ(※)取得率100%、多数の海外大合格者を輩出している「立命館宇治高校IBコース」は、近年のIB、海外大学進学の人気の高まりを受け新棟を設立し、2023年4月より従来の1クラスから2クラス化を視野に入れている。

(※立命館宇治高等学校IBコースは、日本の高校卒業資格と国際バカロレアディプロマ資格の両方の取得が可能となる教育プログラム)

 世界大学ランキング150位以内の大学に12人が入学(2021年度卒業生)、30校を超える海外大学から合格を獲得している立命館宇治高等学校。「日本語」「日本文学」以外はすべて英語で授業が行われるIBコースの学びとは。同コースを2022年3月に卒業し、今秋インペリアル カレッジ ロンドンに入学する川岸大記さん、杉本一陽さんのお二人に、学校生活をはじめ、海外大学の進学に向けてのアドバイスを聞いた。

立命館宇治に決めた理由は「英語力の向上」と「進路選択の幅」

--立命館宇治高校に進路を決めたのは、どのようなきっかけでしょうか。

杉本さん:僕は日本で生まれて3歳までは日本で育ったのですが、親の仕事の都合でアメリカに引っ越し小学5年生まで住んでいました。住んでいたテキサス州では、近くにNASAのスペースセンターがあり、小学2年生のときに宇宙飛行士の星出さんと話す機会がありました。それ以来、スペースセンターを何度か訪れて宇宙飛行士になりたいと思いはじめました。小学5年生の夏休みに帰国して、立命館宇治中学校に進路を決めたのは小学6年生で入試間際でした。親から「こんな学校があるよ。将来は海外に行くこともできる」と勧められたのがきっかけでした。

立命館宇治高等学校IBコース卒業生(2022年度)杉本一陽さん

川岸さん:僕は日本でインターナショナルの保育園に通っていて、6歳のときに父親の仕事の関係でアメリカに1年半ほどいました。その後、帰国してからはずっと日本なので、現地の記憶はもう忘れています。もっと英語力を伸ばしても良いのでは、という親の勧めで、主要教科を英語で勉強できる立命館宇治中学校のIPコースに進学しました。立命館宇治高校のIBコースは日本の大学に進むことも可能なので、選択肢の幅を狭めずに海外の大学進学を視野に入れた進路選択でした。

--お二人とも中学受験をされたんですね。

杉本さん:はい。中学受験のために塾へ通いましたが、本当に勉強が嫌いで、いやいや行ってました(笑)。

川岸さん:僕は小さいころから算数が好きで、中学受験を決める前から算数の問題をずっと問いているようなタイプで、パズルやルービックキューブなども楽しんでいました。ただ算数は偏差値が70ほどなのに、国語は38と差があり、文章を読んでも頭に入ってこないくらい苦手で苦労しました。

立命館宇治高等学校IBコース卒業生(2022年度)川岸大記さん

着実にスキルアップし「自発的に学ぶ」

--いずれ海外で学びたいという気持ちをもって立命館宇治中学校のIPコース、そして高校のIBコースへ進んだ6年間、勉強の進め方に変化はありましたか。

杉本さん:中学受験を終えて、親からは「もう何も言わないから自分で好きなように勉強して良い」と言われたのですが、カリキュラムどおりに進めていた受験勉強とは違い、中学では自分で予定を立てて自分でやることの大切さに気付きました。中学生のころさらに宇宙への興味が増していき、海外で宇宙について学びたいと強く望むようになりました。高校に進んでからは学校で論文を書いたりする時間が長く、家では寝る前の1、2時間ほど勉強していました。自分のペースで勉強することが好きなので、決まった時間にするよりも、したい時に勉強するスタイルでした。

川岸さん:立命館宇治高校のIBコースはレポートを書くことが多いので、どんどん書くことで英語力が伸び、つられて日本語力も伸びました。中学でも高校でも数学や物理、化学は好きでしたが、IBの点数を考えると英語や日本語、ビジネスなど他教科の点数も伸ばさないと総合的に上がりません。そのため途中からは、日本語や英語を伸ばすために文系科目に集中する時期もありました。今は英語と日本語は両方、同じくらいのレベルになりました。

杉本さん:IBコースはレポートが多く、アウトプットする力が求められるのが特徴です。教科にもよりますが、レポートで成績の30~40%が決まります。また試験は暗記で対応するものはありません

川岸さん:たとえば、国語では抜粋された文章が出題されて分析せよなど、暗記ではなく授業で学んだスキルを発揮していく力が見られます。数学や物理、化学の試験も公式を暗記する必要がなく、公式のブックレットが試験時に配布されます。理系科目は2種類のテストがあり、1つは選択式のマークシート、もう1つは記述です。電卓を使うのもOK。また1時間の試験で気が付いたところ、分析したところを英語で書き続ける場合もあります。

立命館宇治高等学校IBDPカリキュラムフレームワーク

--常にインプットとアウトプットを繰り返して海外大学受験に必要なスキルを身に付ける3年間だったんですね。お二人がIBコースで選択した理系科目について教えてください。

杉本さん:将来的な目標は宇宙飛行士になることですが、宇宙開発に携わる上では、やはり理系科目はとても重要なので、立命館宇治高校IBコースのHL(Higher Level)では数学と物理と化学を選択しました。中学の時は数学や理科が本当に苦手で、HLを取得することができるのかとても心配でしたが、最終的にはすべてのHLで満点を取れました。勉強をしっかりすればなんとかなると自信がもてました。

川岸さん:物理や化学では月1程度、理科室で何かしらの実験をします。新校舎では理系科目はほぼ理科室で学習するので、先生もすぐに実験道具を持ってきて、目の前で実際に見せてくれます。実験やレポートでは、自分で何をしたいかを考えて、先生とディスカッションしながら進めるので自発的に学ぶ環境が整っています

--高校生活では何にもっとも力を入れましたか。

杉本さん:僕は課外活動と勉強の「両立」を大事にしました。IBコースは毎日、ほぼ7時間授業で、他コースよりも1時間多いんです。剣道部の副部長でしたが、毎日の部活に1時間は遅れるので、土日もフルで頑張りました。朝は6時に起きて早めに登校して筋トレをしてから授業を受け、また放課後に部活といった生活でした。ロケットについての数学の論文にも力を入れました。多段式ロケットで何段ロケットを作ればもっとも良いか、といった内容でとても楽しかったです。

川岸さん:僕はEE(Extended Essay、エクステンデッド・エッセイ)という卒業論文に力を注ぎました。数学のエッセイで、テーマは新型コロナの流行シミュレーションでした。自分でプログラムを書いて分析しましたが、思ったようにいかず苦労しました。文字数制限のある中でわかりやすく伝えることに課題が見えていましたが、つまずく度に先生と議論を重ね、ひとつひとつ地道に作成していき、最終的にはとても誇りをもてる論文に仕上がりました。

--高校生活で思い出に残っていることを教えてください。

川岸さん:一番、印象に残っているのは、生物や化学での実験です。なかなか興味深い実験が多く、仲間と教え合うこともできて、とても楽しかったです。MUN(Model United Nations)という模擬国連も印象に残っています。

杉本さん:僕も実験や授業が思い出深いですね。基本的にIBコースは先生が一方的に話す授業は少なく、生徒同士の交流や生徒が手にとって何かをする形式なのでとても楽しかったです。あとは、カナダの森の中での1週間ほどサバイバル生活を送るGCP(Global Challenge Program)は刺激的でした。オンタリオにある大きな池をカヌーでめぐりながら、テントで過ごして食料も自分たちで調達しました。

 ほかにも航空宇宙工学になかなか触れ合う機会がないので、自分でそのチャンスを作ろうと、学校に航空宇宙クラブを設立して興味をもっている5人ほどのプロジェクトチームを作りました。そこではグライダーを作ったり、コンピュータでシミュレーションをしたりと航空宇宙工学の知識を増やすことができました。

海外大学ならではの「つながり」を求めて

--立命館アジア太平洋大学(APU)や国内大学進学も視野に入れていたと思いますが、最終的に海外大学進学を決めた理由はなんだったのでしょうか。

杉本さん:今まで自分が英語で勉強してきたことを、急に日本の大学で勉強するのは難しいと感じました。もちろん日本でもすべて英語で勉強できる大学はありますが、たとえば宇宙分野ならば、海外はもっと大学での研究が宇宙開発に利用されていますし、インペリアル カレッジ ロンドンは海外からの学生がほぼ半数と、多様な出会いやコネクションづくりが今後の強みになると考えました。

川岸さん:企業インターンや教授との太いつながり、仲間同士とのさまざまなプロジェクトなど、自発的に学べる環境が整っているのが理由です。何をしたいにしろ、サポートを求めれば応えてくれる環境が整っているので、これまでに身に付いた英語力も生かしたいと思います。

--複数の海外大学に合格されたそうですが、インペリアル カレッジ ロンドンに決めた理由を教えてください。

杉本さん:NASAやSpaceXは宇宙開発が進んでいるので、アメリカの大学をメインに考えていましたが、アメリカの宇宙技術は法律で守られていて、将来的に考えるとなかなか実務経験が積めない可能性もあると聞きました。イギリスにも機械工学などに強い学校があると知り、出願期限の数週間前にイギリスに行こうと決めました。インペリアル カレッジ ロンドンは学生のクラブ活動なども盛んで、世界の大学の中でも初めて再利用できるロケットを生徒たちが作るなど、生徒自らが良いものを仕上げる、理系に特化した大学です。そうした環境がもっとも自分に合うと思いました。

川岸さん:僕は「数学およびコンピュータサイエンス(Math & Computer Science)」を専攻しますが、ロンドンにあるDeepMindというAIにとても強い会社に惹かれて、そこで研究をしてみたいと思いました。DeepMindにも近いインペリアル カレッジ ロンドンは多くの企業とのつながりも強く、将来的にもさまざまな選択肢があります。また実際に自分でプログラムを書いてレポートやアプリを提出する課題も多く、いろんな設備も整備されているのも魅力でした。

--名門海外大学合格を勝ち取ったお二人の行動力と熱量を感じます。高校生活でもっとも身に付いた「力」は何だと思いますか。

杉本さん:やはり自発的に動く力です。IBコースでは自分から何かをしないとチャンスが向こうから来ることはほぼありません。たとえば、理系科目で自分の研究をやる場合、ボーっとしていたら時間が過ぎていくだけです。自分から計画を立てて、こういう研究をしたいなど、リサーチを前もってやって、実験に臨まないと何も進まないですね。

川岸さん:何度も言っていますが、自発的に学ぶ面は本当にそのとおりです。高校では少しでも興味をもったら、自分からどんどんやってみて、少し違うなと思ったら次をやるというルーティンで学んできました。子供のころから算数が好きでしたが、数学にもさまざまな解法やアプローチの仕方があり、それはプログラミングにも同じことが言えます。競技プログラミングに挑戦して問題をたくさん解いた経験をしたからこそ、今システムエンジニアのアルバイトもできるようになりましたし、これから学ぶコンピュータサイエンスにもつながったと考えています。コロナ禍で不自由なこともありましたが、自発的に動き、学ぶ力が身に付いた3年間でした。

「挑戦」から「夢の実現」へ、先生と先輩が全力サポート

--学校では海外大学の受験でどのようなサポートがありましたか。

川岸さん:そもそもIBでの選択科目によって、どこに出願できるかも関連しますので、高校1年生の最初からサポートしていただきました。英語でも日本語でも面接の練習やエッセイの添削を度々してもらいました。海外大学の受験ではエッセイはとても重要なので、同じ先生に何度も添削を繰り返してもらい、推敲して書き上げていきました。立命館宇治高校の良いところは先生との強いつながりだと思います。海外の大学では先生の推薦状が必須である場合が多く、仲の良い先生に気軽に推薦状を書いてくれませんかと聞きにいけたのも大きいですね。

杉本さん:僕は国内も海外も視野に入れていたので、海外の大学と国内の大学の2人のカウンセラーの方と相談していました。個別の相談もいつでも受けてもらえたので、とてもありがたかったですね。

立命館宇治高等学校 海外大学合格実績(2022年春)

--保護者の方はどんなふうに寄り添ってくれましたか。

川岸さん:親はあまり海外大学のことはわからないので、ほとんど僕の考えに委ねられました。中学は親に勧められて入りましたが、大学は自分で考えて自分の行きたいところに進もうと決めていましたし、親自身もかつて留学を希望していたので、息子が行くことになって喜んでいますし、応援してくれています。

杉本さん:海外大学進学については親からは特に言われず、すべて自分で調べましたが、ひとつだけ、奨学金だけはしっかり取ってと言われていたので、奨学金探しも自分でやりました。学校から成績表や推薦状を用意していただき、結果として柳井正財団の奨学生に選ばれました。成績だけではなく課外活動も含めて評価されたのではと思っています。

--海外での大学生活がはじまります。今後の抱負を教えてください。

杉本さん:テーマは「挑戦」です。どんどん新しいことに手を出して失敗しても良いから、とにかくいろんなことをやって経験したいです。その後は、大学院に進んでもっと研究したいという気持ちもあります。将来はJAXAに就職して宇宙飛行士になり、宇宙の最前線に立ちたいです。

川岸さん:目標は「大学のリソースを使い切る」です。いろんなプログラムがあれば積極的に参加して、教授にも話を聞ける時に行き、仲間ともプロジェクトをやるなど、与えられているリソースをすべて使い切る気持ちでチャレンジしたいと思います。将来は今、興味をもっているAIに関連したDeepMindなどの会社にインターンや就職ができたら良いですね。

--立命館宇治高校IBコースの入学を検討している保護者やお子さんにアドバイスをお願いします。

杉本さん:海外に少しでも興味があるなら、絶対に行くべき学校です。IBは全世界の生徒が同じテストを受けるので、受け入れる大学も受験者の能力がわかりやすく、世界中どこでも使えます。また立命館宇治高校のIBコースに高校から入学すると、中学から内部進学する生徒との関係も気になるかもしれませんが、本当にみんな仲良くまとまります。

川岸さん:みんなで学び合う雰囲気があるのは大きいよね。

杉本さん:そうそう。土日にも集まったり、学校でも少し時間があれば勉強会を始めたり。ずっと日本で育った生徒でも、海外の大学に行く力を身に付けられますし、実際に行っています。やる気があればあるほど、先生もそれに応えてくれるんです。IBコースの教員室のドアは常に開けっ放しで、生徒が気軽に入って先生と話ができます。授業関係なく、先生たちと生徒全員が一緒にサッカーをするなど、先生との交流や後輩と一緒に過ごす時間もとても良いものです。

川岸さん:IBの試験という同じ目標に向かうので、団結力をもって高め合えます。先生方に相談すれば、放課後での個別相談や授業にも対応してくれます。海外だけでなく日本の大学の情報もあるので、どの大学でもサポートがある環境は安心感がありました。また、IBコースのCAS(Creativity, Activity, Service)では、1年と2年は一緒に登山に行ったり、高1~3年生全員で琵琶湖に行く機会もあります。先輩にエッセイを見てもらってアドバイスを受けたり、進路のアドバイスをもらったりすることもありましたし、先輩と後輩も距離が近くて質問もしやすいです。ぜひ一度見学に来てみてください。

--先生も手厚く、素敵な先輩がいる。生徒も保護者も安心ですね。今日はありがとうございました。

 ヨーロッパや北米を中心にオーストラリア、シンガポールなど世界各地の大学に合格実績がある、立命館宇治高校IBコースの卒業生たちの多様な進路。日本の高校卒業資格とIBの両方を取得できる立命館宇治高等学校のIBコースの学びは、生徒たちの選択肢の幅を確保しながら、自発的に学び行動する力を育み、世界を近づけていく。わが子が海外大学進学に関心をもったならば、その好奇心の芽を伸ばす場所の選択肢のひとつとして、京都宇治の地を訪れてみてはいかがだろうか。

高校寮完備のIB認定校「立命館宇治中学校・高等学校」
《佐久間武》
佐久間武

佐久間武

早稲田大学教育学部卒。金融・公共マーケティングやEdTech、電子書籍のプロデュースなどを経て、2016年より「ReseMom」で教育ライターとして取材、執筆。中学から大学までの学習相談をはじめ社会人向け教育研修等の教育関連企画のコンサルやコーディネーターとしても活動中。

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