今年の漢字、2022年は「戦」

 日本漢字能力検定協会は2022年12月12日、今年の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」を京都の清水寺で発表した。応募総数22万3,768票から最多得票となる1万804票を集め、2022年の漢字は「戦」に決まった。

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「今年の漢字」
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  • 2022年「今年の漢字」は「戦」
  • 広島県熊野産「牛耳兼毫筆(ぎゅうじけんごうふで)」と、奈良県産の墨を使用

 日本漢字能力検定協会は2022年12月12日、今年の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」を京都の清水寺で発表した。応募総数22万3,768票から最多得票となる1万804票を集め、2022年の漢字は「戦」に決まった。

 1995年に始まった「今年の漢字」は、今年で28回目。2022年は11月1日~12月5日まで募集し、応募総数22万3,768票が集まった。京都・清水寺での発表のようすは、ニコニコ生放送の協力で、漢字ミュージアム1階 シアターにて生中継された。

 2022年「今年の漢字」は、最多得票1万804票(4.83%)を集め、「戦」が選ばれた。今年は、ロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、スポーツでは、冬季オリンピック、サッカーワールドカップ等、さまざまな「戦」があったことが理由にあがった。清水寺では、森清範貫主が縦約1.5メートル、横約1.3メートルの和紙に、特大の筆で揮毫。和紙は、京都府の伝統工芸である「黒谷和紙」で、将来職人を目指す京都伝統工芸大学校の学生が手漉きしたものを使用しているという。

 2位は、1位とわずか188票差で、「安」1万616票。3位「楽」7,999票、4位「高」3,779票、5位「争」3,661票、6位「命」3,512票、7位「悲」3,465票、8位「新」3,070票、9位「変」3,026票、10位「和」2,751票。ウクライナ侵攻を目のあたりにしたことで戦争を連想させる漢字「戦」「争」「命」「悲」がランクインする一方で、「安」「高」「新」「和」と前向きな漢字も上位にあがった。

 2022年第1位「戦」大書は、12月21日まで清水寺本堂に展示、12月22日からは京都市東山区の漢字ミュージアムにて展示される。

◆2022年「今年の漢字」トップ10
1位「戦」1万804票
2位「安」1万616票
3位「楽」7,999票
4位「高」3,779票
5位「争」3,661票
6位「命」3,512票
7位「悲」3,465票
8位「新」3,070票
9位「変」3,026票
10位「和」2,751票

《川端珠紀》

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