医学部受験で「現役」合格を目指すべき3つの理由

 少子化にともない、多くの学部で志望倍率の低下が進む中、依然として高い人気を維持している医学部受験。現役で合格が叶わず浪人する医学部受験において、高い現役合格率を誇る駿台医系ミノル。校舎長の神林奏氏に、現役で医学部に進学することのメリット、現役合格のためのアドバイス等を聞いた。

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医学部受験で「現役」合格を目指すべき3つの理由
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  • 駿台医系ミノル 校舎長の神林奏氏
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 依然として高倍率で推移している医学部受験。現役で合格が叶わず浪人する受験生も多い中で、高い現役合格率を誇るのが駿台医系ミノルだ。校舎長の神林奏氏に、現役で医学部に進学することのメリット、現役合格のためのアドバイス等を聞いた。

医学部現役合格が難しい3つの要因

--大学全入時代の中、医学部は依然として「現役合格は難しい」と言われています。なぜ医学部の入試はそんなに難しいのでしょうか。

 医学部の現役合格率は国公立大学が約5割、私立大学で約3割と、他学部に比べて低い水準にあり、その背景にはおもな3つの要因が絡んでいると考えています。

 1つ目は医学部受験生には浪人生が多いという点です。当然ですが、医師になるには医学部で学び、国家試験に合格して医師免許を取得する必要があります。医学部に入学しないとスタートラインにも立てないわけで、合格するまで何度もチャレンジするため、医学部は他学部に比べて浪人生が多くなります。2浪、3浪は珍しくなく、社会人経験を経てから再受験する人もいます。こうした浪人生の存在は現役生にとっては脅威となりますし、入試難易度をあげることにもなっています

 2つ目は、高い学力が求められることです。私の感覚では、共通テストで少なくとも80%は取れていないと国公立大学の医学部に合格するのは難しい印象です。80%を現役生で取るには、計画的に勉強する必要があります。さらに、共通テストより2次試験の配点が高い大学も少なくないので、2次試験で問われる学力も侮れないという点でも難易度が高くなっています。私立大学は多様な選抜方法がありますが、いずれも毎年高倍率の狭き門となっており、国公立大学の2次試験と同様に高い学力が求められます。難易度が高い駿台全国模試の合格目標ラインを見ても、都内の私立大学医学部を目指すのであれば偏差値60程度、地方の私立医学部でも偏差値55程度はないと合格は難しく、求められる学力が高いことがわかります。

 3つ目は、医学部の定員が限られていることです。全国の医学部数は、防衛医科大学校を除くと国公立大学50校、私立大学31校の計81校です。2023年度における医学部定員は上限が9,420名ですから、シンプルに大学数81で割ると、1大学につき116名程度となります。しかも、そのうちの3割程度を推薦入試で取っている大学も多いため、一般入試の枠はさらに狭くなります。現役生は、高い学力が求められるこの狭き枠を、浪人生や再受験生と争うことになるので、非常に熾烈な戦いになります。

 これらの要因が組み合わさり、医学部への現役合格は極めて難しい状況になっています。

現役合格で将来の可能性が広がる

--医学部に現役で合格することにどのような価値がありますか。

 現役合格の最大の価値は、いち早く医療現場に出て豊富な経験を積める点です。1年でも早く医師になることで、より多くの患者さんの健康を守り、自らの手で救える患者さんの数が増えるでしょう。

 また、将来の選択肢も広がります。臨床だけでなく研究や保健衛生に携わったり、または会社を興したり、中には政治家になって医療行政に携わる人もいます。若いうちに医学部を卒業することで、選択肢が豊かになることも現役合格の価値だと思います。

 加えて、ある医学部教授の話によれば、医学部在学中の勉強において、浪人生は現役生より苦労する傾向があるそうです。特に3浪以上で医学部に入学した学生は留年率が高いというデータもあります。医学部入学後の勉強は暗記が多く、数学や物理のように理論を理解すれば解けるといった勉強とは異なるため、その対応に苦労する学生が一定数いるようです。早く医学部に入学すれば、こうした医学部生としての勉強にも柔軟かつ速やかに適応できるでしょう。

成功の鍵は基礎学力と戦略的なアプローチ

--貴塾はなぜ現役合格率が高いのか、その秘策を教えてください。

 2022年度(2023年3月卒業)、当塾の生徒の現役合格率は90%で1次合格は100%でした。その前の2021年度(2022年3月卒業)は70%です。このような高い現役合格率にはいくつかの要因が考えられます。

 第一にあげられるのは、適度な先取り学習の実施です。基本的には高校の学習内容を1年先取りし、高3の段階で徹底的な医学部対策を行っています。 

 第二に、基礎をしっかり固める指導が成果をあげていると考えています。「医学部受験=難関=難問」というイメージがあるかもしれませんが、実際の医学部入試では難問奇問は少なく、標準的な問題が中心です。ただし問題数は多く、時間内に速く正確に解答する必要があります。医師の仕事において判断ミスは許されませんので、こうした問題傾向になっていると考えられます。簡単なミスが致命的となるため、当塾では基本をしっかり押さえるような指導を重視しています。

 第三に、英語、数学、理科2科目の4科目をバランスよく保ち、合格ラインに到達することを意識しています。医学部受験においては、苦手科目が2つ以上あると合格率が低下する傾向にあり、苦手科目は多くとも1つにとどめておきたいところです。当塾では苦手な生徒が多い英語や数学に早い段階から重点を置き、苦手を克服するための努力を促しています。

 最後に、医学部専門塾として、講師陣やチューター陣が提供する情報と現役合格に向けた戦略には自信をもっています。チューター陣は医学部に在籍しており、生徒は年齢の近い先輩から成功体験を学べるメリットがあります。高校の評定が高い生徒には、一般選抜と併せて推薦入試も視野に入れて現役合格を狙うことを勧めています。もちろん、推薦入試の学科試験の対策から、面接指導、小論文や志望理由書の添削まで網羅的にサポートしています。また、地の利を活かして地域枠を活用することも有効ですから、生徒との相性やご家庭の条件を考慮しながら、現役合格に向けての戦略的なアドバイスを行っています。

取材に応じてくれた駿台医系ミノル 校舎長・神林奏氏

--医学部に現役合格する生徒さんには、どのような共通点がありますか。

 医学部に現役合格する生徒の特徴として、おもに3点があげられます。

 1点目は、医師になるという気持ちが強く、素直であるという点です。これは経験からくる洞察なのですが、素直な姿勢を持つ生徒は邪念が少なく、医師になるという目標に向かって真っ直ぐに努力できるのです。医学部受験に限りませんが、受験では「我流でうまくいくケースは少ない」というのが定説であり、プロの指導やアドバイスを素直に受け入れ、それに基づいて効果的に取り組むことはとても重要です。

 2点目は、勉強が上手いという点です。勉強では「できる人、できない人」という生まれもった能力で見なされがちですが、勉強にも明確に「上手い人、下手な人」がいます。医学部に現役で合格する生徒は「勉強が上手い」と言えます。では、「勉強の上手さ」とは何でしょうか。私は、「自分ができないことを、できるようにしようという発想があること」だと考えています。勉強が下手な人ほど、網羅的で完璧主義に陥ってしまい、途中で頓挫する傾向があります。学校の授業でも塾や予備校の授業でも、教えてもらったことが一度で再現できる内容は、すでに身に付いています。身に付いていないこと、つまり、できないことをできるようにするのが、受験勉強の本質です。ですから「勉強が上手い人」とは、できないことに集中して時間をかけ、再現性を高められる人だと言えます。

 3点目は、学習習慣が身に付いているという点で、これは今あげた3つの中でいちばん重要だと考えています。学習習慣がない人がいきなり「10時間勉強してください」と言われても、実行するとなると難しいものです。医学部に現役合格を果たす人は、若い学年、特に中学生以前からしっかりとした学習習慣が身に付いています。実際に、大学受験における英語や数学は、中学からの積み重ねを反映していますし、学習習慣があれば、大学受験においても勉強量の確保が可能となり、成績が順調に伸びていく傾向があります。

医学部受験生へのメッセージ

--新高1・高2・高3生に向けて、医学部に現役合格するために押さえておくべき学習のポイントをアドバイスいただけますか。

 新高1生は、とにかく英語と数学に時間をかけてください。英語と数学を武器にできれば、医学部受験で有利になります。具体的な目標として、駿台全国模試で英語・数学の偏差値で55を超えることを目安にすると良いと思います。英語・数学でどちらかで偏差値60を超えているとなお良いですね。そこで目標を達成できなかった場合は、なぜ到達できなかったか分析をすることも重要です。

 新高2生には、駿台全国模試で偏差値55を超えることを引き続き目標とし、夏から本格的な受験勉強をスタートさせることをお勧めします。医学部に現役合格する人は早期から準備を進めています。早すぎても損はありませんので、早めに取り組んでください。

 新高3生は、兎にも角にも量をこなしてください。勉強が上手くなるためには十分な量をこなすことが不可欠です。現に、医学部に現役合格を果たした先輩たちは、受験勉強に膨大な時間を費やしています。特に夏までには英語、数学、理科の基礎をしっかりと身に付けるよう心がけてください。

--子供が医学部を目指す場合、保護者としてはどのようなサポートができるでしょうか。

 特に私立大学医学部の進学は経済的な負担が大きいため、奨学金や教育ローンに関する情報も重要です。お子さんが経済面で不安を抱くことなく勉強に集中できるよう、この点については保護者の方が塾や予備校に相談するなどして、しっかりと情報収集してあげてください。経済的な制約から「国公立大学に進学するしかない」と感じている場合でも、地域枠の活用や教育ローン、医療法人系の奨学金、合格後の自治体からの修学資金借り入れ等を組み合わせることによって、私立大学への進学が可能な場合もあります。当塾からも、こうした仕組みの活用を提案した結果、医学部に進学できることになった卒業生が何人もいます。条件に合った方法を見つけて、お子さんの選択肢の幅を広げていただけると幸いです。

--2025年からは新課程での入試になります。こうした変化も踏まえつつ、これから医学部を目指す受験生に向けてメッセージをお願いします。

 今年は現行課程の最後の年で、来年度からは共通テストに「情報Ⅰ」が加わるといった変化があり、不安を感じている人も多いと思います。ですが、医学部入試というのは、これまでも毎年何らかの変化が起きていて、その変化の中には追い風になる要素もありました。最近ではSNSを含めてさまざまな情報が飛び交い、情報の判断が難しいかもしれませんが、変化に対して無闇に不安を膨らませるよりも、正確な情報は塾や予備校などプロに頼り、正しく対策をして合格を勝ち取っていただきたいと思います。

--ありがとうございました。


 今回は医学部受験について「現役合格」にフォーカスしてお話を伺った。学習面では、ゴールからの逆算で、早期から計画的に基礎を固めていくことが鍵のようだ。加えて、情報と戦略も欠かせないことがわかった。諸々の観点から、現役合格はやはり魅力的だ。必要に応じてプロの力も借りて、ぜひ現役合格を目指していただきたい。

現役合格に導く「駿台医系ミノル」

※一括資料請求いただけるのは、医系専門予備校メディカルラボ/駿台医系ミノル/駿台梅田校/武田塾医進館/駿台グループ医学部予備校プロメディカス/メディックTOMASです。
※資料は、各予備校から発送されます。




《なまず美紀》

なまず美紀

兵庫県芦屋市出身。関西経済連合会・国際部に5年間勤務。その後、東京、ワシントンD.C.、北京、ニューヨークを転居しながら、インタビュア&ライターとして活動。経営者を中心に600名以上をインタビューし、企業サイトや各種メディアでメッセージを伝えてきた。キャッチコピーは「人は言葉に恋♡をする」。

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