【高校受験2024】北海道公立高入試<英語>講評…3技能バランスよく出題

 2024年3月5日(火)、令和6年度(2024年度)北海道公立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。リセマムは、練成会の協力を得て、学力検査「英語」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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【高校受験2024】北海道公立高入試<英語>講評
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 2024年3月5日(火)、令和6年度(2024年度)北海道公立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。

 リセマムは、練成会の協力を得て、学力検査「英語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<英語>講評(練成会 提供)

 大問数4題、小問数34問と昨年とほぼ同様の出題形式でした。単純に単語や文法の知識を問う問題はほとんどなく、問題文から読み取った内容をいかに英語で表現できるかを試す問題が中心となっています。

 大問1は例年通りリスニング問題でした。過去2年と同様に配点35点、英文を読む回数も問1・問2は1回、問3・4は2回でした。問4では一昨年度の形式に戻り、放送された英語の質問に対して指定された条件に合わせて答えの英文を完成させるという問題でした。

 大問2小問集合は、英語の基本的な知識を理解しているか、そしてそれらの知識を実際のコミュニケーションにおいて活用できるかを問う問題が出題されました。問3は絵の内容をふまえて答える問題でした。基本的な英語力に加えて、情報を処理する能力が試される問題でした。

 大問3は<A><B><C>に分かれた読解問題でした。<A>は資料を読み取り解く問題です。問1の空所に当てはまる語句を選ぶ問題は、この形式では初めてとなる「当てはまるものをすべて選びなさい」という出題でした。また、問3では「留学生の国では、どのような学校行事があるのか知りたいときどのようにたずねるか」と、書く内容が指定された条件英作文が出題されました。<B>では例年通り、本文内容に関する記号問題と英語の質問に英語で答える問題が出題されています。本文から該当する箇所を探し出せるかどうかがポイントでした。<C>は「ナッジ」についての英文が出題されました。きっかけを与えることで相手に間接的によりよい行動を促すという内容が読み取れたかどうかが読解のポイントでした。問1ではinstead、問3(1)〇1ではintroduceという比較的なじみの薄い単語が正答となっており、語彙力も要求されるものになっていました。

 大問4は英作文の問題で、配点も過去2年と同様に12点でした。(1)は「書いてある」ということを伝えるときにsayを使うこと、(2)ではHoweverの1語で正答となることに気づけたかどうかがポイントでした。(3)はデジタル版の卒業アルバムでできることの具体例を2つ、合わせて24語以上で書く問題でした。自分の考えをミスなく書けるようにするため、普段から教科書の英文をしっかり書けるように練習をしましょう。

 全体的に基本知識を中心に英語を「聞くこと」、「読むこと」、「書くこと」に関する3つの技能がバランスよく出題されました。日頃から教科書にあるQRコードを読み取ってリスニングの練習をしましょう。また、情報を整理しながら自分の考えを形成し、自由に表現する練習をしましょう。


 このレポートは2024年3月5日(火)に速報として練成会により作成されたもの。

協力:練成会

《編集部》

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