【大学受験2024】京大の特色入試、志願者が4年ぶりに増加

 SAPIX YOZEMI GROUPが運営する京大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「京大研究室」は2024年5月30日、2024京大入試状況「特色入試」を公開した。志願者が4年ぶりに増加に転じ、合格者も前年度より6人多い119人となった。倍率は、2017年度についで過去2番目に低かった。

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京都大学 特色入試 志願者・合格者・倍率 (c) 2024 Y-SAPIX by SAPIX YOZEMI GROUP
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  • 2024京大入試状況「特色入試」

 SAPIX YOZEMI GROUPが運営する京大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「京大研究室」は2024年5月30日、2024京大入試状況「特色入試」を公開した。志願者が4年ぶりに増加に転じ、合格者も前年度より6人多い119人となった。倍率は、2017年度についで過去2番目に低かった。

 2024京大入試状況「特色入試」は、導入から9年目を迎えた2024年度の京都大学特色入試の状況を分析したもの。志願者・合格者・倍率の推移、学部・学科ごとの実施状況などをまとめている。

 2024年度特色入試は、法学部後期日程を除き、募集人員152人に対して、全体の志願者500人、合格者119人で、倍率は4.2倍。前年度まで3年連続で志願者が減少していたが、2024年度は増加に転じた。合格者も前年度比6人増となり、倍率は2017年度についで低くなった。

 志願者の増加が目立つのは経済学部(理系型)、農学部食料・環境経済学科。一方、志願者の減少が目立つのは理学部(生物科学入試)。農学部食品生物科学科は、2024年度も合格者が0人となり、4年連続で合格者がいない結果となった。薬学部薬学科は、2018年度の募集開始以降、初めて合格者が募集人員を満たした。

 特色入試の区分で唯一、後期日程として入試を実施している法学部の志願者は406人、倍率(志願者数/合格者数)は19.3倍。例年同様に多くの志願者が集まり、高倍率となった。

 ただし、法学部の特色入試は2025年度から学校推薦型選抜に変更となり、京都大学の後期日程入試は行われなくなる。京大研究室は「入試日程や試験形式が変わり、各学校から推薦可能な人数も制限されることで、志願者は大きく減少すると見込まれるが、同様の募集人員(20人)を満たす合格者が出るか注目だ」としている。

 2026年度からは理学部・工学部の特色入試が変更され、「一般枠」「女性募集枠」と2枠の募集となる予定(工学部建築学科を除く)。京大研究室によると、募集人員もやや増えるため、特色入試の合格チャンスは拡大することになるが、一般選抜の募集人員はその分減少することになりそうだという。

 詳細は、京大研究室のWebサイトで公開している。サイトでは、2024京大入試状況「一般選抜 志願状況」なども掲載している。

《奥山直美》

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