【夏休み】もっとも多い宿題は「読書感想文」、保護者の9割が書き方わからない子どもに不安

 中学受験の情報ポータルサイト「かしこい塾の使い方」は7月23日、中学受験を控えた子どもの夏休みに関する調査結果を発表した。学校から出される宿題でもっとも多いのは「読書感想文」だったが、保護者の約9割が感想文の書き方をわかっていない子どもに不安を抱いていた。

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学校から夏休みの宿題が出るか
  • 学校から夏休みの宿題が出るか
  • 昨年の夏休みの宿題
  • 読書感想文を書く場合、本をどのように選ぶか
  • 読書感想文の本を決めるときに重視すること
  • 読書感想文を書く場合の困りそうなこと、不安なこと
  • 理科の自由研究をするとしたら、何をテーマに選ぶか
  • 社会の自由研究をするとしたら、何をテーマに選ぶか
  • 夏休みの宿題への親のかかわり
 中学受験の情報ポータルサイト「かしこい塾の使い方」は7月23日、中学受験を控えた子どもの夏休みに関する調査結果を発表した。学校から出される宿題でもっとも多いのは「読書感想文」だったが、保護者の約9割が感想文の書き方をわかっていない子どもに不安を抱いていた。

 調査は7月5日~14日、同サイト会員である中学受験を目指す家庭の父母401人を対象に実施。結果を会員ページで公開している。

 「学校から夏休みの宿題が出る」としたのは93%。「まだわからない」は6%、「出ない」はわずか1%だった。

 昨年の夏休みの宿題をたずねた結果では、「読書感想文」が65.6%ともっとも多く、次いで「漢字帳」59.5%、「計算ドリル」59.2%、「算数の問題集」55.0%、「国語の問題集」47.9%、「図画工作の作品」44.7%、「理科の自由研究」41.5%の順に高かった。なお、2教科以上がセットになった問題集やドリルは個々の教科として複数回答としている。

 「読書感想文を書く場合、本をどのように選ぶか」という質問に対しては、47%が「課題図書から子どもが選ぶ」と回答。「課題図書以外で子どもが選ぶ」も24%あり、7割の家庭が子どもの自主性に任せていた。「読書感想文の本を決めるときに重視すること」では、「内容が面白いこと」(64.3%)と「子どもが読みやすいこと」(57.9%)が多かった。

 一方、「読書感想文を書く場合の困りそうなこと、不安なこと」では、「子どもが感想文の書き方をわかっていない」という回答が87.1%に上った。「親が感想文の書き方をわかっていない」という回答も29.9%あった。

 「理科の自由研究をするとしたら、何をテーマに選ぶか」という質問では、47%が「実験観察」と回答した。同サイトによると、「準備→仮説を立てる→実験→検証」という過程そのものが勉強になるほか、受験生の場合は実際に中学入試の問題として扱われるものを選ぶことで、実験の意図や結果に対する納得、実験する上での注意点がわかるなど、実戦力にもつながるという。

 「社会の自由研究をするとしたら、何をテーマに選ぶか」という質問では、「日本の歴史」(27%)と「地域の研究」(23%)で半数を占めた。同サイトによると、近年の中学入試、特に難関校では、単に一問一答的に事柄を覚えているだけでは対応できない問題が増えており、歴史の流れを横断的に学習したり、地域の研究を詳しくしておくのはよい勉強になる。入試問題に役立つという視点で自由研究の内容を決めるとよいという。

 「夏休みの宿題への親のかかわり」をたずねた結果では、「進捗管理」(67.5%)と「スケジュール管理」(59.2%)が高い割合を示した。「自由研究や作品づくりの一部または全部」(52.7%)や「調べ物の基礎データ調べ」(25.4%)も高かった。

 「夏の健康維持で心掛けること」は、「規則正しい生活」が93.6%を占めた。「十分な睡眠」(65.3%)、「適度な運動」(46.3%)、「栄養バランス」(40.8%)も高く、生活サイクルなどに気を配る保護者が多かった。

 このほか、「夏休みの間に特別に行う習い事や塾はあるか」という質問では、「他塾の夏期講習会」という回答が34.4%あった。同サイトでは、6年生になると通っている塾以外で夏期講習を受けることは考えにくいかもしれないが、6年生以外の学年では、夏は転塾に向けた「お試しの機会」なのかもしれないと分析している。
《奥山直美》

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