聞き書きで学力が「アップした」78.9%…筆記スピードが学びに影響

 コクヨS&Tは、現役高校生200名と中学生200名を対象に「筆記と学力に関するアンケート調査」を行った。調査結果によると、勉強が得意な生徒は筆記スピードが速く、勉強が苦手な生徒は筆記スピードが遅い傾向にあることがわかった。

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授業中にノートをとる際、あなたの筆記スピードは同学年の周りの人と比べて速い方だと感じますか?
  • 授業中にノートをとる際、あなたの筆記スピードは同学年の周りの人と比べて速い方だと感じますか?
  • シャープペンシルで書くスピードが遅くなってしまう時はどんな時ですか?
  • 授業中どのようにノートをとりますか?
  • 学力・成績は1年前と比べ変化しましたか?
  • 鉛筆シャープ(0.7ミリ)
 コクヨS&Tは、現役高校生200名と中学生200名を対象に「筆記と学力に関するアンケート調査」を行った。調査結果によると、勉強が得意な生徒は筆記スピードが速く、勉強が苦手な生徒は筆記スピードが遅い傾向にあることがわかった。

 本調査は、筆記行動が学力に与える影響を探るべく、5月29日から5月30日まで全国の高校生200名と中学生200名の計400名を対象に、インターネットを通じ行われたもの。

 中高生400名に勉強が得意かを尋ねると、「得意」と感じている人は50.5%、「苦手」と感じている人は49.5%だった。「授業中にノートをとる際、筆記スピードは同学年の周りの人と比べて速い方だと感じるか」という質問には、勉強が得意と答えた生徒の59.4%が「速いと思う」と回答したのに対し、勉強が苦手と答えた生徒の54.5%は「遅いと思う」と回答した。この結果から、勉強が得意な生徒は筆記スピードが速く、勉強が苦手な生徒は筆記スピードが遅い傾向にあることがわかる。

 勉強が得意な中高生のうち、52.0%が「聞き書き(耳で聞いたことを書き留めること)」を習慣的に行っており、板書の内容を書きながら先生の話も気になったらメモをしながらノートを取っていた。一方、勉強が苦手な中高生のうち聞き書きを行っていたのは37.9%で、53.0%の生徒は「板書をしっかり写すように書く」と回答した。

 聞き書きに関する質問では、この1年で聞き書きを行うようになった生徒123名に対し「学力・成績は1年前と比べ変化したか」と聞くと、78.9%の生徒が1年前と比べて成績の伸びを実感していた。

 今回の調査結果を受け、東進ハイスクール英語講師 今井宏氏は「学力の高い生徒の多くは、筆記スピードが速く、音声情報を積極的にメモ」をする傾向が高いと述べ、勉強が得意な生徒は筆記スピードが速いという特徴は、同氏が教える生徒たちの傾向にも当てはまるとコメントした。また、同氏は生徒の集中力を高めるためには、講師が板書しないことでも気になったことはすぐにメモを取るよう心がけることが大切だという。

 同氏も重要視する聞き書きには筆記のスピードが必要だが、シャープペンを使っている中高生ら394名に「筆記スピードが落ちてしまう要因」をきいたところ、もっとも多かったのが「手の疲れ」が65.0%、ついで「芯が折れたとき」が47.5%だった。

 コクヨS&Tではこの調査結果から、さらさらとした書き心地で疲れにくく、太めの芯で折れにくい「鉛筆シャープ(0.7ミリ)」を7月1日に発売する。鉛筆の書き心地を追求したシャープペンシルは、スムーズな書き取りが求められる聞き書きに適しているという。発売色や詳細は、鉛筆シャープ商品サイトで閲覧できる。
《加藤ゆい》

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