電子辞書が学校向けにアプリ対応…シャープ「Brain+」発表

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タブレットでBrainの機能が使える
  • タブレットでBrainの機能が使える
  • サービスイメージ
  • オリジナルPDFもコンテンツにできるBrain
  • IoT通信事業本部 ネットワークソリューション事業部 事業部長 山本信介氏
  • 高校でのタブレット市場は倍増していく
  • まずは10タイトル、31タイトルのモデルでスタート
  • コンテンツソリューション推進部 部長 矢田泰規氏
  • 全文検索などのBrain機能はほぼそのまま使える
 シャープは統合型学習アプリケーション「Brain+(ブレインプラス)」を発表した。Brainは同社の電子辞書だが、Brain+は、この電子辞書機能をほぼそのままタブレット向けのアプリとしたものだ。シャープでは、Brain+によって加速する教育の情報化に対応するソリューションを広げたい意向だ。

 冒頭の挨拶では、シャープ IoT通信事業本部 ネットワークソリューション事業部 事業部長 山本信介氏は「発売以来38年間で培ったBrainの検索機能、ブラウズ機能を生かしたBrain+は新しいタブレット教育の役に立てるものと思う」と述べた。

 2016年度、高校教育においてタブレット・PC導入は34千台となっており、シャープの予想では2017年度は87千台まで拡大し、2019年度には354千台と急速に伸びるとしている。このような市場を背景に、新しい教育ソリューションとして「Brain+」を3月末より提供を開始する。

 当面はソリューションとして学校単位でのライセンスとなるが、すでに2017年度の採用を予定している学校は8校(3月29日現在)とのことだ。4月からの新入生に配布するタブレットにBrain+を導入する中高一貫校もある。まずは、学校市場でのスタンダードになりつつあるiPad(iOS版)の提供から開始する。Windows PC向けは7月の提供開始を予定している。Android版については、市場のニーズをみながら検討するとのことだ(コンテンツソリューション推進部 部長 矢田泰規氏)。

 Brain+の機能は、現行のBrain端末と同等と考えてよいだろう。キーボードやボタンなどUIは異なるが、辞書の見出し語検索、全文検索、複数辞書の横断検索、英単語、英文の発話などはほぼそのまま実装されている。とにかく調べたい単語を入力し、検索対象とする辞書を選ぶか、全文検索にするか、全辞書の見出し語にするかを選べばよい。

 端末がオープンプラットフォーム(タブレットやPC)になることで、新たにWeb検索も可能になった。これはBrain端末ではできなかったことだ。検索の幅を広げることができる。この場合、フィルタリングは学校ネットワークや支給端末の設定によるものが有効となる。自宅に持ち帰った場合、スタンドアローンでの利用となるため、Web検索はできないが、内蔵辞書の検索機能などは問題なく使える。なお、持ち帰り可能端末の場合は、接続ネットワークの制限やアプリの制限が設定されていることがある。この場合も、もちろんその設定は有効となる。

 内蔵される辞書コンテンツには2種類のモデルがある。国語辞典や英和辞典など語学辞書をメインに10タイトルがインストールされたモデルと、数学、理科、地歴、公民、学習教材などを加えた31タイトルのモデルだ。必要なストレージは、それぞれ2GB、5GBとなっている。

 Brain+で特筆したい機能は、PDFコンテンツの取り込み機能だ。Word、Excel、PowerPoint、その他のツールで作成したドキュメント、つまり先生オリジナルのプリントや資料がBrain+の内蔵辞書と同じように閲覧、検索、読み上げ(英語のみ)が可能になる。

 先生が作成したPDF文書を専用ツールで独自のフォーマットに変換する。そのファイルを生徒の端末に配信またはメールで送る。専用フォーマットのファイルは、そのままBrain+の辞書メニュー画面に表示されるので、追加辞書、追加コンテンツとして扱える。

 Brainのコンテンツには動画教材もある。Brain+には、いまのところ動画コンテンツは含まれていない。担当者によれば、技術的な問題は特にないが、市場の声を聞きながら対応は検討していきたいとのことだ。
《中尾真二》

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