理系女性のキャリア選択、ライフイベントとの「両立難しい」

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女性の理系選択に対する意識
  • 女性の理系選択に対する意識
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  • 小・中・高校生時代における理科、算数/数学に対する意識
 女性の理系選択の壁について、「ライフイベントとキャリア形成の両立が難しい」と考える人が多いことが2018年4月2日、科学技術・学術政策研究所の調査結果からわかった。「休職中の支援が不十分」「理系は男性の学部というイメージ」という回答も多かった。

 「大学学部生の科学技術情報と進路選択に対する意識調査」は2016年3月11日~22日、国内の大学学部課程に在籍する学生で、18歳以上30歳以下の男女を対象にインターネットで実施。3,231人から回答を得た。

 大学進学時の進路決定要因は、理系女性は「保護者の意見」「卒業後の就職への有利性」「資格や技術の習得可能性の有無」を特に重視する傾向が認められた。就職先を決める際の決定要因では、理系学生は「専門性の活用」「安定性」「収入」を重視する傾向があり、さらに理系女性は進学時の進路決定と同様に「保護者の意見」と回答した人が多かった。

 女性の理系選択の壁と思われる要因については、「ライフイベントとキャリア形成の両立が難しい」がもっとも多く、2,480人と7割以上を占めた。「理系は男性の学部というイメージ」「出産により研究が中断したり休職中の支援が不十分」という回答も過半数を超えた。

 科学技術・学術政策研究所では、「博士号を取得する場合では、取得後のキャリア形成の時期と結婚・出産・育児等のライフイベントが重なる場合に、博士号を取得しても『キャリアか出産か』という二者択一を現実的に迫られることを多くが懸念していることが現状であろう」と分析している。

 修士課程への進学希望は、理系男性44.1%、理系女性21.3%、理系以外男性13.6%、理系以外女性9.9%。博士課程への進学希望は、理系男性11.7%、理系女性9.1%、理系以外男性10.2%、理系以外女性6.0%。理系学生、特に理系男性で修士課程に進学を希望する割合が高かった。

 このほか、大学での専攻が理系の学生は、小・中・高校時代に理科や算数・数学を「好きだった」という回答が「嫌いだった」を上回った。逆に大学での専攻が理系以外の学生では、「好きだった」より「嫌いだった」と回答した割合が多かった。
《奥山直美》

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