小中学生調査「家族といてもスマホ」約6割、米中韓と比べ日本が最多

 国立青少年教育振興機構が実施した調査によると、家族が一緒にいてもそれぞれが自分の携帯電話やスマートフォンを操作していることが「よくある」「たまにある」と回答した小中学生は約6割で、米国・中国・韓国と比べ日本がもっとも高いことが明らかとなった。

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普段、親(保護者)とどのくらい会話をしているか(「よく話している」と回答した者の割合)
  • 普段、親(保護者)とどのくらい会話をしているか(「よく話している」と回答した者の割合)
  • 親(保護者)と話すのが好きか
  • 平日の1日でインターネットを「3時間以上」利用する
  • インターネットの危険性や利用におけるマナーなどについて、親(保護者)から注意されているか
  • SNSを利用して親(保護者)とコミュニケーションしているか
  • 親(保護者)とのSNSについて
  • 家族が一緒にいてもそれぞれが自分の携帯電話やスマートフォンを操作しているか
  • 「親(保護者)はスマートフォンを使用しながら自分と話すか」×「親(保護者)と話すのが好きか」(「とても好き」と回答した割合)
 国立青少年教育振興機構が実施した調査によると、家族が一緒にいてもそれぞれが自分の携帯電話やスマートフォンを操作していることが「よくある」「たまにある」と回答した小中学生は約6割で、米国・中国・韓国と比べ日本がもっとも高いことが明らかとなった。

 インターネット社会の親子関係に関する意識調査は、小中学生のインターネット利用と親子関係の実態を把握し、その関連性を分析することで、インターネット社会における親子関係のあり方の模索に役立てる情報を得ることを目的として実施。米国・中国・韓国でも同じ調査を実施しており、諸外国と比較することで日本の特徴や課題を明らかにすることも目指している。

 調査時期は、2017年9月から11月まで。調査した学校や地域の数、有効回答者数は国によって異なる。日本で調査した学校数は小学校12校と中学校14校、調査地域は20地域、有効回答者数は小学生1,056名、中学生1,216名。

 日本での調査で、普段、親(保護者)とどのくらい会話をしているかとの問いに、「よく話している」と回答した小学生は85.3%。親(保護者)と話すのが好きかと聞くと、91.1%が「好き」(「とても好き」「まあ好き」)と回答しており、いずれも4か国中もっとも高かった。

 平日の1日でインターネットを「3時間以上利用する」と回答した小学生は13.9%、中学生は24.1%で、米・韓に比べて低かった。インターネットの危険性や利用におけるマナーなどについて、親(保護者)から「ほとんど注意されない」と回答した小学生は32.4%、中学生は25.1%で4か国中もっとも高かった。

 SNSを利用して親(保護者)とコミュニケーションしているかとの問いに、「よくしている」と回答した中学生は25.1%で4か国中もっとも高かった。「親(保護者)とはSNSや電話を介するよりも、直接話す方が好きだ」と回答した小中学生は79.2%で、ほかの3か国も約8割という結果だった。

 家族が一緒にいてもそれぞれが自分の携帯電話やスマートフォンを操作していることが「よくある」「たまにある」と回答した小学生は57.5%、中学生は65.0%で、4か国中もっとも高かった。日・中では、親(保護者)は携帯電話やスマートフォンを使用しながら自分と話すことが「よくある」と回答した者ほど、親(保護者)と話すのが「とても好き」、親(保護者)と一緒にいるのが「好き」、家族と一緒にいるのが「とても楽しい」と回答した割合が低かった。
《桑田あや》

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