中高生の9割以上が勉強にスマホ活用、7割が「はかどる」

 中高生の9割以上が勉強でスマートフォンを活用し、7割が「勉強がはかどるようになった」と考えていることが2019年5月15日、MMD研究所とアオイゼミの共同調査から明らかになった。学校にスマートフォン持込みを許可されているのは、中学生19.5%、高校生88.1%だった。

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学校へのスマートフォン持込み
  • 学校へのスマートフォン持込み
  • 学校へのスマートフォン持込みに関するルール
  • スマートフォンを勉強に活用しているか
  • 家での勉強時におけるスマートフォンの活用方法
  • スマートフォンを利用するようになってから、勉強がはかどるようになったか
 中高生の9割以上が勉強でスマートフォンを活用し、7割が「勉強がはかどるようになった」と考えていることが2019年5月15日、MMD研究所とアオイゼミの共同調査から明らかになった。学校にスマートフォン持込みを許可されているのは、中学生19.5%、高校生88.1%だった。

 「2019年5月 中高生の勉強時におけるスマートフォン利用実態調査」は、MMD研究所とアオイゼミの共同調査第4弾として2019年3月5日~25日、アオイゼミを利用する12~18歳の男女1,283人を対象に実施した。

 学校に携帯端末の持込みを許可されている割合は、中学生19.5%、高校生88.1%。2017年の調査と比較すると、持込み許可率は中学生5ポイント、高校生1.6ポイント上昇した。

 「条件付きで許可されている」と回答した中高生に対し、学校へのスマートフォン持込みに関するルールを聞いたところ、中学生は「学校や先生に持ち込むための許可申請をする」が47.3%ともっとも多く、ついで「親への連絡など緊急の場合のみ利用できる」37.6%。一方、高校生は「授業中は電源を切ってバッグやロッカーにしまう」63.5%、「通学中や下校中は利用できる」57.3%の順に多かった。

 スマートフォンを勉強に活用しているか(アオイゼミの利用を除く)については、中学生91.4%、高校生94.5%が「活用している」と回答。2017年調査から、中学生は0.4ポイント、高校生は2.4ポイント高くなった。

 勉強時のスマートフォン活用方法は、「Googleなどの検索サイトでわからない単語を検索」がもっとも多く、中学生62.2%、高校生58.1%にのぼった。このほか、「You Tubeなどの動画サイト/アプリで問題の解き方や授業を視聴」中学生46.7%・高校生47.9%、「勉強時間や試験のスケジュールの管理」中学生31.3%・高校生41.4%が上位となった。

 「スマートフォンを勉強に利用するようになってから、勉強がはかどるようになった」と回答した人は、中学生74.0%、高校生68.8%と約7割に達した。一方、「はかどるようになったと思わない」と回答した人は、中学生6.3%、高校生8.6%にとどまった。

 このほか、スマートフォンで勉強する際、集中するために意識していることを自由回答で聞いたところ、「SNSの通知を切る」(3年・女子中学生)、「勉強時間を記録している」(1年・男子高校生)、「LINEを開かないようにしている」(1年・女子高校生)など、さまざまな工夫が寄せられた。
《奥山直美》

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