AI・IT職種を「志望しない」75.4%…大学生のキャリア観

 マイナビは2019年6月4日、2020年卒業予定の大学生・院生を対象とした特別調査「マイナビ AI推進社会におけるキャリア観に関するアンケート」の結果を発表。学生の75.4%がAI・IT職種を「志望しない」と答え、理系女子では81.0%を占めていた。

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志望するAI・IT関連の職種
  • 志望するAI・IT関連の職種
  • AI推進の社会で働いていくことについて感じること
  • AI・IT関連の職種を志望するうえで困難に感じること(AI・IT関連の職種を志望する学生1,512名)
 マイナビは2019年6月4日、2020年卒業予定の大学生・院生を対象とした特別調査「マイナビ AI推進社会におけるキャリア観に関するアンケート」の結果を発表。学生の75.4%がAI・IT職種を「志望しない」と答え、理系女子では81.0%を占めていた。

 調査は、2020年3月卒業見込みの全国の大学生4年生と大学院生2年生を対象に、AI推進の社会の中で自身の働き方についてどのように感じ、考えているのかを調査したもの。今回の調査が初めての調査となる。調査期間は2019年4月24日~30日、有効回答数は7,342名(文系男子1,439名、文系女子3,701名、理系男子1,098名、理系女子1,104名)。

 大学生・院生に志望するAI・IT関連の職種を質問したところ、全体の75.4%が「AI・IT関連の職種を志望しない」と回答。文理男女別では、文系男子の72.7%、文系女子の82.4%、理系男子の67.1%、理系女子の81.0%が志望していないことがわかった。

 一方、志望する学生がもっとも多かった職種は「システムエンジニア」12.9%で、そのほか「プログラマー」7.8%、「ITコンサルタント」6.5%など。昨今注目を集める「データサイエンティスト」は3.3%にとどまり、マイナビは企業側のニーズと学生の志望度に大きな乖離があると分析している。

 AI推進の社会で働いていくことについて感じることでは、「業務効率があがるだろうと期待している」33.3%がもっとも多い。ついで「スキル・知識がないから不安だ」27.4%、「自分の就きたい仕事へAIがどう影響するかわからない」22.3%、「具体的に働くイメージができていないから不安だ」19.8%など、不安を感じる意見もあがっていた。

 また、AI・IT関連の職種を志望するうえで困難に感じることを、AI・IT関連の職種を志望する学生1,512名に質問。61.1%が「どの程度のプログラミングスキルを求められるのか基準がわからない」と答え、「選考でみられているポイントがわからない」25.5%、「AI・IT関連の職種で必要とされる能力がわからない」24.4%、「自分のスキルを言語化することが難しい」20.5%などの回答もみれらた。

 マイナビおよびマイナビ採用サポネットのWebサイトでは、調査結果の詳細を掲載。AI推進の社会でAIとどのように働いていきたいかという調査項目の結果や文理男女別の結果などを閲覧できる。
《黄金崎綾乃》

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