授業の目標提示、肯定的な児童生徒ほど高い正答率…東京都

 東京都教育委員会は2019年10月24日、2019年度の「児童・生徒の学力向上を図るための調査」と「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の結果を公表した。授業の目標が示されていると思う児童生徒ほど、問題の正答率が高い傾向にあった。

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2019年度「児童・生徒の学力向上を図るための調査」の結果について
  • 2019年度「児童・生徒の学力向上を図るための調査」の結果について
  • 2019年度「児童・生徒の学力向上を図るための調査」の結果について
  • 2019年度「全国学力・学習状況調査」の結果について
 東京都教育委員会は2019年10月24日、2019年度の「児童・生徒の学力向上を図るための調査」と「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の結果を公表した。授業の目標が示されていると思う児童生徒ほど、問題の正答率が高い傾向にあった。

 「児童・生徒の学力向上を図るための調査」は、東京都教育委員会が国に先駆け、中学校は2年生を対象に2003年度から、小学校は5年生を対象に2004年度から実施。2019年度は、7月4日に都内公立小学校5年生9万4,081人と都内公立中学校2年生6万8,160人を対象に調査した。

 教科に関する調査は小学校が国語、社会、算数、理科の4教科、中学校が国語、社会、数学、理科、英語の5教科。児童・生徒に対しては学習に関わりのある意識や生活習慣、学校に対しては指導方法に関する取組みや教育条件の整備状況などについて質問紙調査も行った。

 2019年度調査結果によると、授業の内容が「わかる」「どちらかといえばわかる」と回答した児童生徒の割合は、小学校において各教科とも9割前後の高い状態を維持。中学校においても増加傾向が続いている。

 平均正答率との関連では、「授業の中で目標(めあて・ねらい)が示されていると思うか」という質問で肯定的な回答をした児童生徒ほど、正答率が高かった。「そう思う」と「思わない」と回答した児童生徒の正答率の差は、小学生で19.4~21.3点、中学生で10.9~16.8点にのぼった。

 「家の人と、社会の出来事について話をしているか」との質問でも肯定的に回答した児童生徒ほど正答率が高い傾向にあり、「している」と「しない」の回答者の正答率の差は小学生で11.0~14.1点、中学生で7.7~10.9点あった。

 一方、全国学力テストは文部科学省が2019年4月18日に全国一斉に実施。東京都ではこのうち、公立小学校6年生9万3,414人、公立中学校3年生7万1,458人の結果を分析した。

 各教科の平均正答率は、小学校が「国語」65%(全国平均64%)、「算数」70%(同67%)。中学校が「国語」74%(同73%)、「数学」62%(同60%)、「英語(聞くこと・読むこと・話すこと)」59%(同56%)。すべての教科で全国平均(公立)を上回った

 結果分析では、区市別の調査結果、各教科における中央値や標準偏差の全国平均との比較、問題ごとの正答率と無解答率、良好な結果や課題がみられた問題なども取りまとめている。
《奥山直美》

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