視力1.0未満、小中で過去最多を更新…虫歯は改善続く

 文部科学省は平成29年12月22日、平成29年度(2017年度)学校保健統計調査(速報)の結果概要を発表した。視力は、裸眼視力1.0未満の割合が小学校と中学校で過去最多となった。難聴以外の耳疾患の割合も小中高で過去最高値を記録した。

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「裸眼視力1.0未満」の割合の推移
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  • 身長(平均値)
  • 身長の平均値の推移
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 文部科学省は平成29年12月22日、平成29年度(2017年度)学校保健統計調査(速報)の結果概要を発表した。視力は、裸眼視力1.0未満の割合が小学校と中学校で過去最多となった。難聴以外の耳疾患の割合も小中高で過去最高値を記録した。

 調査対象は、国公私立の幼稚園・幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校、高校の満5歳から17歳の一部。平成29年4月1日から6月30日、学校保健安全法により実施される健康診断の結果に基づき、発育と健康の状態を調査した。

 裸眼視力が1.0未満の児童・生徒は増加傾向にあり、小学校が32.46%、中学校が56.33%と、いずれも昭和23年度の調査開始以来、過去最高を記録した。幼稚園は24.48%、高校は62.30%であった。30年前の親世代と比較すると、裸眼視力1.0未満の児童・生徒は、全年齢層で増加している。

 難聴以外の耳疾患の割合は、小学校6.24%、中学校4.48%、高校2.59%で、いずれも過去最高値となった。一方、虫歯は近年改善傾向が続いており、小学校47.06%、中学校37.32%、高校47.30%と過去最低を記録した。

 ぜん息は、平成22~25年度をピークにその後減少傾向にある。平成29年度は、前年度(平成28年度)と比較して幼稚園と中学校で減少したが、小学校では増加している。親の世代との比較では、2~5倍もの増加幅となっている。

 身長の平均値は、平成6~13年度あたりをピークにその後横ばい傾向で推移。体重の平均値は、平成10~18年度あたりをピークにその後減少もしくは横ばい傾向が続いている。

 親世代(30年前)や祖父母世代(55年前)と比較すると、身長・体重ともに祖父母世代より親世代、親世代より子世代が上回っている。年間発育量を世代間で比較すると、身長・体重ともに若い世代ほど早期に発育のピークを迎えている。

 肥満傾向児の出現率は、年齢層によってばらつきはあるが、算出方法を変更した平成18年度以降で見ると、概ね減少傾向にある。女子に比べて、男子の肥満傾向児の出現率が相対的に高い傾向にあるほか、地域別では東北地方が従来から肥満傾向児の出現率が相対的に高くなっている。

 学校保健統計調査(速報)の詳細は、文部科学省のWebサイトで確認できる。なお、確定値の公表は平成30年3月に予定している。
《奥山直美》

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