ジュニアNISA、保有額は前年比2倍強…平均117万円

 ジュニアNISAの保有額は平均117万円で、年代別では50歳代が140万円ともっとも多いことが、金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査(2018年)」の結果からわかった。年間収入が1,200万円以上の世帯に限ると、ジュニアNISAの保有額は167万円であった。

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金融商品別構成比
  • 金融商品別構成比
  • 家計運営の評価
  • 生活設計策定の有無
 ジュニアNISAの保有額は平均117万円で、年代別では50歳代が140万円ともっとも多いことが、金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査(2018年)」の結果からわかった。年間収入が1,200万円以上の世帯に限ると、ジュニアNISAの保有額は167万円であった。

 「家計の金融行動に関する世論調査」の2人以上世帯調査は、世帯主が20歳以上かつ世帯員が2人以上の世帯が対象。2018年6月15日~7月24日、全国8,000世帯に調査を実施し、3,579世帯から回答を得た。

 金融資産のうち、一般NISAを保有している世帯は7.5%で、平均保有額は前年比15万円増の198万円。ジュニアNISAを保有している世帯は0.3%で、平均保有額は前年比72万円増の117万円。前年の45万円から2倍以上に急増した。つみたてNISAを保有している世帯は0.9%で、平均保有額は27万円であった。

 ジュニアNISAの保有額を世帯主の年代別に見ると、「30歳代」100万円、「40歳代」104万円、「50歳代」140万円。年間収入別で見ると、「300~500万円未満」が120万円、「500~750万円未満」が155万円、「750~1,000万円未満」が115万円、「1,000~1,200万円未満」が26万円、「1,200万円以上」が167万円だった。

 一方、過去1年間の家計運営について、「思ったより、家計運営は苦しかった」と評価した世帯は42.9%。前年より4.5ポイント減少したものの、依然として4割以上を占め、もっとも多かった。「思ったより、ゆとりのある家計運営ができた」(5.5%)と「思ったような家計運営ができた」(26.1%)を合わせた世帯は31.6%。「意識したことがない」は24.0%だった。

 生活設計策定の有無については、「生活設計を立てている」は、前年比0.7ポイント増の37.4%。「現在生活設計を立てていないが、今後は立てるつもりである」は、前年比2.1ポイント減の36.9%。「現在生活設計を立てていないし、今後も立てるつもりはない」は、前年比1.2ポイント増の24.1%であった。

 なお、NISAとは、2014年1月に始まった個人投資家のための税制優遇制度。毎年120万円の非課税投資枠が設定され、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となる。ジュニアNISAは、2016年度から始まった未成年者を対象とした少額投資非課税制度。未成年者(0~19歳)を対象に、年間80万円分の非課税投資枠が設定される。つみたてNISAは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度で、2018年1月に始まった。
《奥山直美》

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