映像授業直後の記憶定着がカギ…第一志望合格を引き寄せる大学受験指導法【河合塾マナビス×Monoxer対談】

 河合塾マナビス代表取締役社長の飯塚拓氏と「Monoxer」を開発・運営するモノグサ代表取締役の竹内孝太朗氏が目指す第一志望に合格するための大学受験指導とは。映像授業とICTを最大限に生かす河合塾マナビスの学習メソッドに迫る。

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河合塾マナビス代表取締役社長 飯塚拓氏(左)とモノグサ代表取締役 竹内孝太朗氏(右)
  • 河合塾マナビス代表取締役社長 飯塚拓氏(左)とモノグサ代表取締役 竹内孝太朗氏(右)
  • 河合塾マナビス代表取締役社長 飯塚拓氏
  • モノグサ代表取締役 竹内孝太朗氏
  • 河合塾マナビス代表取締役社長 飯塚拓氏(左)とモノグサ代表取締役 竹内孝太朗氏(右)
  • 定着率がひと目でわかる「AI英語マスター」

 映像授業は今や多くの塾や学校で導入され、自分のペースで学習を進められる有効な学習手段として定着したと言える。しかしながら、視聴しただけで満足してしまったり、理解が不十分だったり、効果に不安を感じる受験生と保護者も多いだろう。第一志望合格を目指し受験勉強を進める中で、生徒ひとりひとりが「定着」するまで自らやり抜く力を身に付けるにはどうしたら良いのだろうか。

 映像授業×アドバイザーを軸にした指導を日本全国で展開している大学受験塾「河合塾マナビス」は、映像授業の弱みを克服し、学力の定着を補強するために話題の記憶定着アプリ「Monoxer」を導入。1年以上にわたる一部校舎でのテスト期間を経て2023年4月から河合塾マナビスの全国の校舎で活用をスタートする。

 河合塾マナビス代表取締役社長の飯塚拓氏と「Monoxer」を開発・運営するモノグサ代表取締役の竹内孝太朗氏が目指す第一志望に合格するための大学受験指導とは。ICT活用と映像授業を最大限に生かす河合塾マナビスの学習メソッドに迫る。

「映像授業×アドバイザー」が軸

--「河合塾マナビス」は高校生とその保護者に支持され、生徒数を順調に伸ばし続けています。どのような点が評価されているとお考えですか。

飯塚氏:他社も含め、映像授業や動画配信といったサービスがたくさんある中で、私たちが支持をいただいているのは、やはり映像授業の中身、授業そのものの質を感じていただいているからだと思います。長年、河合塾で蓄積したノウハウの結集であり、映像を通じてどう成果をあげていくかを日々研究している講師たちの努力の賜物です。河合塾マナビスの映像授業と教材の制作を行う講師は、全国の河合塾で教える現役講師の中でも、経験値も能力も高く、生徒からの支持も厚いプロフェッショナル。大学入試の出題傾向に合わせて映像を撮り直すなど常にアップデートし、目の前の生徒に寄り添った授業を展開し続けることに徹底してこだわっています。こうした映像授業そのものの圧倒的なクオリティ、さらには模試や大学入試データといった膨大な情報から導き出される的確な大学受験指導を評価していただけていると感じています。

 ただ、高校生が映像を見ながら自立して学ぶというのは実はかなりハードルが高いということを見過ごしてはいけません。いくら良質の映像授業といっても、それを生徒に渡して「良い教材だからあとは努力してね」では、伸びる子は伸びますが、学習のリズムを作ることができない子はどんどんこぼれていってしまう。私たちの仕事というのは、むしろそこから先が大事。生徒たちに“受験までに必要な学習をやりきってもらうこと”こそ、もっとも重要なのです。

 そのためには、授業内容のサポートはもちろん、モチベーション管理や学習の進め方、日々の相談など、ひとりひとりの進度に合わせて伴走する「人」の力が必要です。河合塾マナビスではアドバイザーの力で学習成果をしっかり固めていくプロセスは欠かせないものになっています。「人」によるサポートの、もっとも象徴的なサービスが「アドバイスタイム」です。これは、毎回の映像授業の受講後に必ず対人によるショート面談を行い、授業の理解度を確認するものです。こういったサービスは、「授業を見るだけ」で終わらせない、河合塾マナビスのユニークなところといって良いでしょう。「映像教材」と「人」の両輪を軸にした学びを提供することで、結果として生徒の学力が伸びていくという成果につながっていると自負しております。

「映像教材」と「人」の両輪を軸にした学びを提供する河合塾マナビス 代表取締役社長 飯塚拓氏

--今回、河合塾マナビス全校舎に導入した「Monoxer」は、記憶定着をサポートし、成績を向上させる学習アプリですが、どのような背景・経緯から誕生したのでしょうか。

竹内氏:10年近く、とある映像授業の配信サービスに関わった後にモノグサを起業しました。映像授業には「最高の授業を、いつでも誰でもどこからでも見ることができる」というすばらしい面があります。一方で「映像授業は良いもので成績を上げていくうえで効果的ではあるが、必要十分ではない」「映像授業を見ている“だけ”では成績は上がらない」という課題感がありました。

 ありがちなのが授業の前提となる知識がないまま授業を受けているケース。たとえば、英文読解の授業を受けても、知らない単語が多くては理解が曖昧なものになってしまいますよね。さらには、習ったその瞬間は理解しても、当然時間とともに忘れてしまうというのも成績が上がらない一因です。

 授業をしっかり理解するための知識の土台をつくる、さらに習ったことを忘れない状態にする。成績を上げるためにそれこそが重要だと考えたときに、「記憶定着」にフォーカスした学習アプリを開発するに至りました。

 記憶についての研究論文でもよく取り上げられていますが、人間の脳は思い出す(=解いて覚える)作業をすればするほど長期記憶しやすいという性質があります。ただ、覚えてない内容は解くことができませんので、「Monoxer」では、ある暗記課題に対するヒントの量をAIが調節し、ギリギリ解けそうな部分を繰り返して、最終的にはノーヒントで解ける、覚えるというところまでサポートをしていきます。

記憶定着にフォーカスした学習アプリ「Monoxer」を開発する モノグサ 代表取締役 竹内孝太朗氏

生徒ひとりひとりの頑張りをAIが可視化

--映像授業と記憶定着アプリの組み合わせはデジタルネイティブ世代と相性抜群ですね。「映像授業×アドバイザー」という学習方法を提供する河合塾マナビスと、記憶定着アプリ「Monoxer」はどのような部分がマッチしているとお考えでしょうか。

竹内氏:他社他塾においても映像授業を展開するサービスがたくさんあり、正直そのクオリティにおいて玉石混交であるのが、教育業界の現状です。そんななかで、河合塾マナビスの優れた点は提供する授業そのものの質の高さ、視聴授業に特化したオリジナル教材の力、生徒たちを飽きさせない授業展開などで、本当にすばらしいと思っています。ただ、そこにとどまらず「学力の定着」にこだわっている点が、「Monoxer」と相性の良かった点だと思います。河合塾マナビスには、「アドバイスタイム」を筆頭に“人”による指導で学力を定着させる仕組みがもともとありました。そこに、「覚える」という部分に特化したアプリである「Monoxer」が加わることで、「定着力」がより強固になったイメージです。

飯塚氏:「生徒にやってほしい勉強像」が私たちと非常に近かったことが大きかったですよね。「Monoxer」は、ユーザーインターフェースも非常に洗練されていて、操作性もよく、生徒の記憶状況も一目でわかるように可視化されます。ただ、そんな「最新テクノロジーっぽさ」とは裏腹に、実際に生徒が行う行為そのものは、「記憶するべき事項を何度も解いて、覚える」という、昔からある受験勉強の“王道”。教育ICTという形で新しいツールが次々と出てくる昨今ですが、時代が変わっても、学力を伸ばすために生徒にやってほしい勉強は変わらない、という点で我々と思いが同じでした。

--やはり、「学力定着」が要であると。

飯塚氏:塾の授業というのは基本的にとても面白いんです。わかりやすいのはもちろん、ときには冗談も交えて楽しませてくれる、モチベーションの高まる話をしてくれる等々とにかく面白い。ですが、これが危険なところでもあるのです。たとえば映画を見に行って、面白かったねって帰ってきても半年後に映画の内容を覚えているかといえば覚えていかなったりするでしょう。同じように映像授業を受けたら「おもしろかった」「わかりやすかった」と勉強した気になりますよね。でもそこで終わってしまっては、学力は伸びません。

 大事なのは映像授業を見た後に、生徒がその日学んだことを人に伝えられるくらい理解しているかどうかです。河合塾マナビスの「アドバイスタイム」は、生徒からの質問にアドバイザーが安易に答えるのではなく、生徒に学んだ内容を説明させるという形でのアウトプットの時間という風に位置付けられています。河合塾マナビスの校舎では、これを“人”が対面で行っています。

竹内氏:私自身が抱えていた「映像授業“だけ”では成績は上がらない」という課題に対して河合塾マナビスの学習は「自分はこれを学んだんだ」と再確認するためのアドバイスタイムに向かって、映像授業がスムーズに消化吸収されていくように設計されているんですよね。そこに「Monoxer」が暗記という領域をさらに強化する。河合塾マナビスに通うことで成績が上がる最大のポイントはここなんだと思います。

飯塚氏:映像授業でわからないことがあっても、後から質問に答えてもらえると思っていたら集中しなくなりますよね。でも、授業の直後に「今日はどういうこと勉強したの?」とアドバイザーから問われる、説明しなければならない、となったら必死で聞く。結果として、身に付くことが多くなっていくのです。

生徒ひとりひとりの頑張りをAIが可視化。アドバイスタイムで消化吸収されていく

現在地を確認しながら学習習慣を身に付けるまで伴走

--「Monoxer」を活用した河合塾マナビスオリジナルの「AI英語マスター」の特徴を教えてください。

飯塚氏:「Monoxer」の良い点は、自分たちが制作した教材の内容をそのまま利用できることです。「AI英語マスター」では、河合塾マナビスの映像授業のテキストに掲載されている英文法の問題や普段生徒に使用していただいている単語帳の単語をそのまま「Monoxer」に搭載することで、映像授業の受講指導と連動させて活用しています。市販の単語帳や参考書を用いるのではなく、河合塾マナビスの映像授業や教材と完全にリンクさせているので、生徒が他のさまざまな教材に散漫せずに取り組めます。

竹内氏:もともと良質なコンテンツがあるので「Monoxer」に適した形で搭載していく準備に時間はかかりませんでしたよね。導入にあたってもっとも時間をかけたのは「AI英語マスター」を「どう利用してもらうのか」という部分ですよね。

飯塚氏:そうなんです。「AI英語マスターは非常に良い学習ツールです。私どもの自信のあるコンテンツが入ってます」と言って各教室に渡すだけではダメ。生徒がやってくれるかどうかが重要です。

竹内氏:現在「Monoxer」を活用いただいている塾の中でも、生徒様の利用率において河合塾マナビスは非常に高い塾になっています。いかに受験生に使わせるかというこだわりには、我々から見ても目を見張るものがあります。

飯塚氏:「AI英語マスター」を生徒の皆さんに使っていただくうえで、何よりも意識したのが、「生徒に“いつ”やってもらうか」と「アドバイザーが“いつ”確認するか」でした。スマホのアプリですから、家や通学途中など隙間時間に取り組むことができますが、我々の場合は、まず河合塾マナビスの校舎内で取り組んでもらいます。映像授業で習った内容の暗記・定着については、映像授業を受講した後、その場で「AI英語マスター」をやってもらいます。その後、アドバイスタイムでアドバイザーが結果を確認します。英単語のような家庭での日々の学習が必要な内容についても、生徒が校舎に来た時に必ずアドバイザーが定着度のチェックを行います。

 管理画面を見れば、家庭で取り組んだかどうか、定着しているかどうか一目でわかるので、やってなかった場合はまず直ぐにその場でやってからその日の映像授業に入ります。とにかく、生徒が“必ずやる”アドバイザーが“必ず確認できる”仕組みづくりを、校舎を中心に作りました。

--塾で復習を行い、最終的には自宅での学習習慣につなげていくのですね。

飯塚氏:実際に大学に合格するために大事なことというのは“塾以外のところでどれだけ勉強しているか”なんですよね。逆説的かもしれませんが、塾に行くことによって塾以外の場所でどれだけ勉強するようになったか。学習習慣がとても大事です。

 授業でわかった気になるのと、実際それが半年後、1年後の入試でしっかりアウトプットできるかというのはまったくの別物です。どんなに「AI英語マスター」が優れたツールだとしても、生徒たちが毎日SNSをチェックするように「AI英語マスター」を使うかといったらそうはいかないです。そのためにはやはり、習慣付けまでは、私どもが徹底してこだわっている“人の力”、アドバイザーの伴走が必要になってくるわけです。

竹内氏:映像授業を視聴して、「AI英語マスター」をやって、アドバイスタイムにアウトプットをする。単純に聞こえるかもしれませんが、全国300を超える校舎、何万人もの生徒さんの1日1日に対して、同じクオリティでフォローが行われている。これはかなり驚異的なことです。

 河合塾マナビスはアドバイザーからスタッフまで、アドバイスタイムというものが大切な位置付けであり、「AI英語マスター」を活用することの共通理解ができていて、全校舎で同じオペレーションが実現できる。人にも時間にも環境にも投資しているという経営の意思決定こそが、河合塾マナビスのメソッドのすばらしさにつながっていると感じます。

飯塚氏:「AI英語マスター」は、未出題の問題は「灰色」、弱点は「赤色」、記憶中は「黄色」、記憶済みは「緑色」で定着率がひと目でわかります。アドバイザーが可視化される生徒の現在地を確認しながらアドバイスをできるという点も大きなメリットです。さらに、生徒に合わせて最適化して出題してくれるので、自分の苦手な単語は何十回と出てきたりして、模試やテスト前の復習にも非常に効率的に行うことができます。

定着率がひと目でわかる「AI英語マスター」

 大学入試というのは最後には結果が出ますが、途中の成績の伸びというのが小中学生までと違って見えづらい部分がありますが、「AI英語マスター」を搭載したことで、単元を何%習得できているかという日々の頑張りがリアルタイムで見られる。生徒のモチベーション向上にもつながりますし、保護者面談時にも学習成果をわかりやすい形で共有できます。

受験対策は早期スタートが肝心

--最新テクノロジーを搭載したAI教材ならではの強みですね。生徒やアドバイザーの反応はいかがでしょうか。

飯塚氏:スマホアプリの学習ツールは「手軽にできる」「隙間時間にできる」といった声が多いと思いますが、「AI英語マスター」は、こういった声を上回る形で「単語を覚えられた実感があった」という感想が多いです。アドバイザーからも使い勝手の良さに共感する声が高く、自分たちが受験生のころにもあったら良かったという声や他の教科にもほしいという声もあります。

--最後になりますが、受験生にとって第1志望合格のためにいちばん大事なことは何でしょうか。

飯塚氏:大事なのは「早く受験勉強を始めること」に尽きますね。というのも、受かるために必要な勉強量は同じなんです。志望校合格という同じ目標を掲げているのであれば、いつから勉強を始めても結局やらなければいけない勉強は同じ。であれば早く始めたほうが、結果として高校生活をしっかり満喫できるし、3年間かけて学ぶべき内容をしっかり定着できます。早い時期から学習習慣を身に付けることで、定期テストや学校の成績も安定するなどさまざまなメリットがあります。

竹内氏:集団に個別、映像授業やオンライン授業など、これだけ塾の形式が多様化した世の中において、何を求めて塾に行くのかということをまず考えるところから受験はスタートしていると思います。成績を本当に上げてくれるところ、自分の子供に合ったところを選ぶためには、その塾がどんなことにこだわっているかに関心をもっていただくことが非常に重要だと思います。早めに動いたほうがこだわりをしっかり見極められるのではないかと思います。

飯塚氏:そして、受験生に必要な力は何かというと、最終的にはやはり自立して、自学自習の力を身に付けることなのです。中学生のうちから河合塾マナビスに入塾する生徒もいますし、やはり早くから準備を進めている生徒さんの方が、合格実績は抜群に高いという調査結果も出ています。保護者の方が塾選びに積極的に関われるのも1年生のうち。早期に対策を講じることが、生徒の自立と現役合格を引き寄せるカギでもあります。早めのスタートを切って、第一志望合格を目指し一緒に頑張りましょう。

--ありがとうございました。


 早めに大学受験について考え始め、自分を知り、計画を立て、モチベーションを高めながら「ひとつ上の現役合格」を目指して自走する力を身に付けていくためには、ひとりひとりに合うパートナー選びが大切だ。高品質の「河合塾の映像授業」と、記憶・定着に特化したアプリ「Monoxer」という強力タッグと、それをしっかり実施させ、生徒に学習習慣をつけていく、アドバイザーによる“人”の指導が、多くの受験生の第一志望校合格を引き寄せることに期待を感じるインタビューだった。進級・進学という節目の春、大学受験のための塾選びにまず「実際に体験してみる」アクションを起こすことをお勧めしたい。

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《吉野清美》

吉野清美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、子育てとの両立を目指しフリーに。リセマムほかペット雑誌、不動産会報誌など幅広いジャンルで執筆中。受験や育児を通じて得る経験を記事に還元している。

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