アプリ課金経験ある中学生4割、1位「ゲーム」中学生白書

 中学生の約4割がアプリ課金経験者で、男子は49.7%・女子は27.7%と男子の割合が高いことが2024年2月2日、学研教育総合研究所が発表した中学生白書Web版の調査結果から明らかとなった。課金したアプリのジャンルは、1位「ゲーム」、2位「動画・映画」、3位「音楽」。

教育・受験 中学生
通信機器の利用時間
  • 通信機器の利用時間
  • アプリへの課金/ジャンル
  • アプリ課金のルール
  • 将来つきたい職業(全体ランキング)
  • 習い事について
  • 将来つきたい職業(男子)
  • 将来つきたい職業(男子・学年別)
  • 将来つきたい職業(女子)

 中学生の約4割がアプリ課金経験者で、男子は49.7%・女子は27.7%と男子の割合が高いことが2024年2月2日、学研教育総合研究所が発表した中学生白書Web版の調査結果から明らかとなった。課金したアプリのジャンルは、1位「ゲーム」、2位「動画・映画」、3位「音楽」。

 白書シリーズは、幼児から高校生を対象に、学研教育総合研究所が2010年から毎年実施している大規模アンケート調査。中学生白書Web版では、「中学生の日常生活・学習に関する調査」をテーマに、全国の中学1~3年生の各学年・男女100人ずつとその保護者を対象に実施。調査期間は2023年10月27日~11月1日、有効回答数は計600組。

 今回、第一弾の「日常生活」に続く、第二弾「メディア・通信機器」「習い事について」「将来について」の調査結果を公開した。

 家庭内で自由に使える通信機器がある中学生582人が、1日に通信機器に費やす時間は「2時間~3時間」20.4%がもっとも多く、ついで「1時間~1時間30分」18.7%、「30分~1時間」17.2%、「1時間30分~2時間」16.7%で、全体平均は1時間59分となった。男女別にみると、通信機器に費やす時間の平均は、男子2時間10分と、女子1時間48分に比べ、22分長かった。

 アプリ課金については、課金経験がある中学生は平均38.7%。男女別でみると男子49.7%・女子27.7%と男子が22.0ポイント高くなった。男女・学年別では男子の1年生が半数を超える55.0%にのぼり、もっとも課金割合が高い。課金したアプリのジャンルは、1位「ゲーム」24.3%、2位「動画・映画」10.7%、3位「音楽」8.8%。

 さらに課金経験がある中学生232人に保護者とアプリ課金に関するルールを決めているかを聞いた設問では、84.5%が「決めている」と回答。ルールの内訳は、「使ってよい金額を決めている」と「ダウンロードするときは親の許可を得る」がそれぞれ34.5%でもっとも高く、「使ってよい時間を決めている」19.0%が続いた。

 中学生の習い事は、1位「受験のための塾・学校の補習のための塾」54.8%、2位「英会話教室」7.5%、3位「英語塾(読み書き中心)」7.2%。1位の塾は2020年調査よりも10.3ポイント上昇し、今回の調査でも突出して利用者が多かった。

 中学生が将来つきたい職業は、1位「エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)」4.0%、2位「公務員」と「会社員」同率3.8%、4位「学校の教師・先生」3.0%、5位「看護師」2.5%。男女学年別の1位は、男子1年「エンジニア・プログラマー」と「プロサッカー選手」、男子2年「エンジニア・プログラマー」、男子3年「会社員」、女子1年「学校の教師・先生」、女子2年「漫画家・イラストレーター」、女子3年「公務員」。「わからない」と回答した中学生は41%にのぼり、小学生より10ポイントほど高くなった。

《川端珠紀》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top