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エンジニアの仕事内容、中高生6割弱「知らない」

 エンジニアという職業について、中高生の56.7%が「名前は知っているが、どんな仕事をしているかは知らない」と回答していることが2024年7月30日、レバテックルーキーの調査結果から明らかになった。憧れる職業は「社会に必要とされている仕事」が最多となった。

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エンジニアという職業を知っているか
  • エンジニアという職業を知っているか
  • どのような職業に憧れをもつか
  • エンジニア職に対するイメージ
  • 将来、エンジニアを目指したいと思うか
  • エンジニアを目指したいと思う理由
  • エンジニアを目指したいと思わない理由
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 エンジニアという職業について、中高生の56.7%が「名前は知っているが、どんな仕事をしているかは知らない」と回答していることが2024年7月30日、レバテックルーキーの調査結果から明らかになった。憧れる職業は「社会に必要とされている仕事」が最多となった。

 「中高生のエンジニアに関するイメージ調査」は5月15日~17日、中学生165人、高校生161人の計326人を対象に、レバテックが運営する、ITエンジニア専門新卒向け就職支援エージェント「レバテックルーキー」が実施したもの。

 まず、どのような職業に憧れるかを聞いたところ中学生は「専門知識や技術を必要とする仕事(49.1%)」、高校生は「社会に必要とされている仕事(42.2%)」が最多となった。中高生全体では、1位「社会に必要とされている仕事(45.4%)」、2位「専門知識や技術を必要とする仕事(44.5%)」、3位「人の役に立つ仕事(41.1%)」となり、将来の仕事を考えるうえで「社会に必要とされている仕事か」を重要視する傾向があることがわかった。

 一方、エンジニアという職業について、全体の56.7%が「名前は知っているが、どんな仕事をしているかは知らない」と回答した。

 エンジニアという職業を知っていると回答した中高生に、「エンジニア職」についてのイメージを聞いたところ、7割以上が「専門性の高い職業である(73.4%)」と回答。「高収入を期待できる(22.8%)」や「社会的需要の高い(20.3%)」などといった回答も上位にあがり、エンジニア職へポジティブなイメージをもっていることがわかった。

 続いて、「エンジニアという職業を目指したいと思うか」を聞いたところ、「とても思う(3.8%)」「どちらかというと思う(24.8%)」という回答があわせて28.6%となり、約4人に1人が、将来エンジニア職を目指す意向があることが明らかとなった。

 エンジニアを目指したいと思う理由は、1位「自分が作ったもので社会に貢献したいから(43.4%)」、2位「世の中にないものを作り出したいから(42.2%)」、3位「自分が作ったもので誰かを喜ばせたいから(38.6%)」。

 対して、エンジニアを目指したいと思わない理由でもっとも多かったのは、「プログラミングが難しいイメージがあるから(52.2%)」となり、約3人に1人が「何をしているのかイメージがつかないから(34.8%)」と回答した。

 少子高齢化による労働人口の減少やデジタル需要の急速な拡大によるIT人材不足が喫緊の課題となる中、今回の調査では、中高生の約半数以上が「エンジニアがどんな仕事をしているかは知らない」と回答しており、仕事内容について知る機会が少ない現状が浮き彫りとなった。

 レバテックは調査結果を受け、中高生に向けてセミナーや職業体験機会の提供等を実施し、エンジニア職のやりがいについての理解を促していくことで、「日本を、IT先進国に。」の実現を目指していくとしている。

《川端珠紀》

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