小6のネット端末利用時間は1日平均51.8分…学研小学生白書

 学研教育総合研究所は7月9日、小学生白書Web版「2014年春 卒業生500名 中学入学直前意識調査」を発表した。調査結果より、小学6年生が中学生になったら使いたい電子機器は、1位「スマートフォン」で約6割に上ることが明らかになった。

デジタル生活 インターネット
電子機器(ネット端末)利用時間
  • 電子機器(ネット端末)利用時間
  • 家庭での電子機器利用時のルール
  • 現在利用しているもの、中学生になったら利用したいもの
  • 利用している電子機器(属性別)
 学研教育総合研究所は7月9日、小学生白書Web版「2014年春 卒業生500名 中学入学直前意識調査」を発表した。調査結果より、小学6年生が中学生になったら使いたい電子機器は、1位「スマートフォン」で約6割に上ることが明らかになった。

 同調査は、3月20日~24日にクロス・マーケティングの協力を得て、160万人を超えるモニター母集団から、調査に協力可能な日本全国の小学6年生の子どもをもつ保護者を抽出し、保護者付き添いのもとで、小学生本人と保護者にそれぞれ回答するよう依頼。2014年3月時点の小学6年生(男子250人、女子250人)それぞれの保護者合計500人の回答が集まったところで調査を終了した。

 小学6年生の電子機器(ネット端末)利用時間は、1日平均51.8分。30分未満の利用者が多く、全体の4割を占めた。男女別にみると、男子52.6分、女子51.0分と大きな差はなかった。進学する中学校のタイプ別に見ると、公立が53.4分、公立以外(私立など)が43.1分と、公立に比べて公立以外に進学する層の利用時間が10分少ない。

 また、就寝時間帯別にみると、もっとも遅い時刻(11時以降)まで起きている層が57.6分、もっとも早い時刻(10時前)寝る層が47.0分と、約10分の差がある。電子機器(ネット端末)利用時間が多くなっていくと、就寝時刻がそれにつれて遅くなっていく傾向がみられた。

 家庭での電子機器利用時のルールは、「基本的なルールを決めている」67.5%と「厳密で細かいルールを決めている」8.6%を合わせた76.1%が何らかのルールを決めている。一方、「ルールは決めていない」家庭は23.9%に上る。電子機器利用時間や就寝時刻の集計軸でみると、ネットの時間が1.5時間以上の層では33.8%、就寝時刻が11時以降の層では31.6%が「家庭内ルールなし」であった。

 小学6年生が利用している電子機器は、1位「携帯ゲームプレーヤー(ニンテンドーDS、PlayStation Vitaなど)」60.2%、2位「据え置きゲームプレーヤー(Wii、PlayStation3など)」47.8%、3位「ノートパソコン」39.8%、4位「従来型のケータイ電話」29.8%。スマートフォンは子ども向けと合わせても14.6%にとどまる。

 進学する中学校のタイプ別にみると、公立以外(私立など)は、「電子辞書」(公立以外:25.3%、公立:10.2%)や「従来型携帯電話」(公立以外49.4%、公立26.1%)が公立に比べて高い割合を示している。一方、ゲーム機やタブレットは公立に比べて低かった。

 中学生になったら使いたい電子機器は、「スマートフォン」が一気に増加して一般向け42.6%、子ども向け17.2%と合わせて59.8%に上る。一方、保護者の希望は、一般向け15.4%、子ども向け9.4%と合わせて24.8%に過ぎず、子どもの希望とはかけ離れている実情が明らかになった。
《工藤めぐみ》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top