低所得世帯、7割が「塾・習い事」諦めた経験あり

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今までに子どもが経済的な理由で諦めた経験(保護者)
  • 今までに子どもが経済的な理由で諦めた経験(保護者)
  • 勤労年収と総年収の地方ごと集計(年収は中央値、最低賃金は平均値)
  • 過去に経済的な理由で諦めた経験(子ども)
  • 就学援助を利用したことがあるか
  • 高校生等奨学給付金を利用したことがあるか
 子どもの貧困対策センター「あすのば」は2018年2月13日、「子どもの生活と声1,500人アンケート」の中間報告を発表した。経済的な理由で諦めた経験では、保護者の約7割が「塾・習い事」と回答。子どもは「洋服や靴、おしゃれ用品」が半数を占めた。

 「子どもの生活と声1,500人アンケート」は、2016年度に「あすのば入学・新生活応援給付金」を受けた住民税非課税世帯・生活保護世帯・社会的養護のもとで暮らした経験のある子ども(高校1年・大学1年)と保護者を対象に実施したもの。調査期間は、2017年10月31日~12月18日。有効回答数は、子ども547人、保護者959人の計1,506人。母子家庭が8割を占めている。

 世帯の勤労年収中央値は、手取りで139万2,000円。児童手当や児童扶養手当、生活保護などの諸手当を含めた総年収中央値は、202万9,500円。世帯人数の中央値は3人だったため、貧困線(211万円)以下での暮らしが浮き彫りとなっている。

 保護者に「今までに子どもが経済的な理由で諦めた経験」をたずねた結果では、「塾・習い事」が68.8%ともっとも多く、「海水浴やキャンプなどの体験」25.3%、「お祝い」20.2%、「部活動」14.3%、「進学・就職」11.9%と続いた。「経済的な理由で諦めた経験はない」という回答は14.0%だった。

 一方、子どもに対して「過去に経済的な理由で諦めた経験」をたずねた結果は、「洋服や靴、おしゃれ用品など」が52.0%と最多。「スマートフォンや携帯」29.8%、「学習塾」28.6%、「スポーツや習い事」27.2%、「おこづかいやお年玉」27.0%と続いた。保護者と比べ、日常的なものへの諦め具合が高かった。

 このほか、就学援助については、利用が65.4%にとどまり、利用がない世帯の61.4%が「支援制度自体を知らなかった」、16.6%が「利用の仕方がわからなかった」と回答した。高校生等奨学給付金についても、利用は61.0%にとどまり、利用がない世帯の50.0%が「支援制度自体を知らなかった」、13.8%が「利用の仕方がわからなかった」と答えた。

 特に改善や充実してほしい支援や制度は、保護者・子どもともに「給付型奨学金や授業料減免など子どもにかかる教育や進学の費用負担を減らしてほしい」が最多だった。
《奥山直美》

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